ねみみにみみず

東江一紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861826979
ISBN 10 : 4861826977
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;19

内容詳細

翻訳家の日常、翻訳の裏側。迫りくる締切地獄で七転八倒しながらも、言葉とパチンコと競馬に真摯に向き合い、200冊を超える訳書を生んだ翻訳の巨人。知られざる生態と翻訳哲学が明かされる、おもしろうてやがていとしきエッセイ集。

目次 : 執筆は父としてはかどらず/ お便りだけが頼りです/ 訳介な仕事だ、まったく/ 冬来たりなば春唐辛子/ 小売りの微少/ 寝耳に蚯蚓/ 待て馬鹿色の日和あり/ 変な表記、じゃない、編者後記

【著者紹介】
東江一紀 : 1951年生まれ。翻訳者。北海道大学文学部英文科卒業。英米の娯楽小説やノンフィクションを主として翻訳する。フェロー・アカデミー、のちにユニカレッジで翻訳講座を担当。ネルソン・マンデラ『自由への長い道』(NHK出版、第33回日本翻訳文化賞受賞)など。また「楡井浩一」名義での訳書もあり、総計200冊以上の訳書を残し、2014年6月21日逝去

越前敏弥 : 1961年生まれ。文芸翻訳者。東京大学文学部国文科卒業。英米の娯楽小説や児童書を主として翻訳する。朝日カルチャーセンター新宿教室、横浜教室、中之島教室で翻訳講座を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ペグ さん

    最初に東江さんの翻訳をマークしたのがたしか「ストーン シティ」。次に「ストリート キッズ」だった。なんとリズミカルでフットワークの軽い粋な会話の飛び交う小説なんだろうと一気にファンになり最後に読んだのが「ストーナー」と「黄泉の河にて」だった。東江さんの翻訳で、そのテーマやストーリーによって全く違う文体を愉しませていただいた。この本は親父ギャグ満載ながら自由闊達で語彙が豊富。惹句の(おもしろうてやがていとしきエッセイ集)とあるけどわたしは(おかしくてやがて寂しき親父ギャグ)としたい。勿体無いので少しずつ。

  • Panzer Leader さん

    「ストリート・キッズ」「犬の力」を読んだ時の流れるような文体の素晴らしさを忘れることが出来ない。その訳者のエッセイ集がまたこれほど面白いとは。豊富な語彙力に支えられた軽妙洒脱な駄洒落・ジョークは正に言葉の魔術師の名に恥じない。それでいて締め切りの苦しさ、翻訳者の真摯な矜持、後進への世話振りなども読み取れる。作者でなく彼が訳した本を読みたいと初めて思える稀有な翻訳者。

  • ずっきん さん

    翻訳小説は、文章の違和感も味わいつつ(目をつぶって)、ストーリーを楽しむもの。←これを覆したのが東江さんの「ストリート・キッズ」だった。本書はオヤジギャク満載で軽妙に語られてはいるけれど、原作に寄り添い、表現者として言葉と格闘していた姿が見える。ウィンズロウの"A Cool Breeze on the Underground"との出会いに胸を踊らせ、「犬の力」で、官能と韻律の作家と評す。それはそのまま東江さん訳の「ストリートキッズ」を読んだときのわたしの衝撃。心からありがとうございましたと感謝したい。→

  • くたくた さん

    全編、全力のだじゃれ。にカモフラージュされているけど、翻訳に注ぐ硬派な思いと周囲の同業者さんやお弟子さんへの愛にあふれた、東江さんのお人柄全開のエッセイ集。また、編集された越前敏弥さんの、東江さんへの愛もあふれている。後書きは思わず涙がほろり。翻訳業界の師弟関係も若干見えてきた。東江さんごめんなさい。リアルタイムで売り上げと印税に貢献できなくて。今後もできるだけ新本を買うように心がけます。目指せ、翻訳小説市場拡大!(そして、あのシリーズも、このシリーズも、中抜け未訳本や、続刊未訳の出版を希う。)

  • chiseiok さん

    翻訳以外の文章もこんなに沢山書かれてたんですね。めちゃ楽しいのだけれど、残ページ減るのが勿体無くてちびちび読んだ。いやいや東江さんキャラ濃いです!もう韻を踏む、駄洒落るというのがやめられない止まらない。プライベートではサービス精神溢れるふざけんぼの照れ屋さん、愛されダメおやじ…だっんでしょうなぁ。後半ではウィンズロウは勿論、フィリップ・カーについても多く語られていて嬉しかった。早逝は寂しいけれど、未読翻訳作品をゆっくり読んでいこう。充分に満足したけれど、やっぱタイトルは『決まり金玉』にしてほしかった笑笑。

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