村田沙耶香 レビュー一覧
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投稿日:2021/07/30
「コンビニ人間」がとても面白かったので、同じ村田沙耶香氏の「消滅世界」も読みました。「コンビニ人間」のような有無を言わさぬ勢いを期待してしまったこともあり、それほどは引き込まれなかったのですが、社会通念と、自身の感覚との間にある微妙な「ズレ」を言語化し、物語に落とし込む作風は共通しています。他者との精神的・肉体的な交流を避けることの快適さは抗しがたいものです。その実感を起点に立ち上がる世界は、幾分グロテスクに見えますが、まごうことなきユートピアです。社会通念に反するユートピアへの誘惑と、それに抗おうとする理性に引き裂かれる読書感覚こそ、作者の真骨頂のように思いました。
チキンラーメン さん
投稿日:2021/07/23
本編とは関係ないのですが、コンビニの仕組みや仕事の進め方がかなりリアルに描かれていて、その点に興味を持ってしまいました。
luna さん
投稿日:2021/07/12
コンビニで働く、普通でない主人公のお話。普通に見られるための苦労が書かれてました。とても読みやすく、1日で読めてしまいます。とても読んでよかったと思える面白い本でした。
百合の花束 さん
投稿日:2021/06/12
この本を読んで、当たり前になっていることを、当たり前に受け入れてしまってはいけないのかもしれないと思いました。当たり前のことは、実は誰かが適当に考えただけかもってめちゃくちゃ怖い。
タイラ さん
投稿日:2021/04/25
最後、思わず「よっしゃ!」とガッツポーズしたくなる、少なくとも私にとって、そういう結末でした。主人公のコンビニ人間=恵子が、コンビニ人間として勝利するラストは、作者の意図がどうであれ、爽快感がありました。途中「恋人」として恵子の家に居座る白羽という男への嫌悪感も、恵子の「覚醒」を勝利と感じさせた要因です。白羽のネチネチとしたこじれ方に対する嫌悪は、そこに私自身の内面を見出してしまうからこそ抱く嫌悪でもあるのですが・・・。
チキンラーメン さん
投稿日:2021/04/21
もしも世界がこうなったらという近未来の話。ちょっと怖いから、もう読み返したくない!(笑)と思うのだけれど、場面場面は印象的で記憶に残ります
くろあちあ さん
投稿日:2021/04/18
少子化社会でのフィクション。10人出産をすることを条件に1人殺すことができる。そんな歪んだ社会を生きる女性の執念を炙りだしてゆく。
Kooさん さん
投稿日:2021/04/18
コンビニで働く女性の一見偏執的な生活を綴った物語。彼女の前に、新入りの男性が登場してから、話は常軌を外れファンタジーのような展開を見せるが、コンビニのマニュアル以外の天候や季節などに左右される準備等も彼女の体には染み着いていて、店内にいる時は彼女の才能が発揮される様は社会に適応する基準は一律ではないことを教えてくれる。
Kooさん さん
投稿日:2021/04/12
私はコンビニで働いたことはないもの、筆者と同じような感覚や状況には何度も陥ったことがある。言葉に出来ないもやもやっとした気持ちを村田さんが絶妙に言語化してくれて、(話自体は救いのないストーリではありますが)読後、少しほっとした気持ちになりました。
stelle さん
投稿日:2021/04/09
第155回芥川賞受賞作ということで読んでみました。普段からあまり本を読む方ではないですが、難しい言葉や表現などもなくすらすらと読めました。少女漫画のような小説で、冒頭から引き込まれ一気に読んでしまいました。
ayu さん
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ありがとうございました
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