真夜中の自転車 作品集

村田喜代子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163127903
ISBN 10 : 4163127909
フォーマット
出版社
発行年月
1991年10月
日本
追加情報
:
300p;20X14

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読書メーターレビュー

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  • なゆ さん

    村田さんの古い短編集をむさぼり読んでいる。北九州がふんだんに出てくるところも好きだが、短いながらも印象に残る話が多いのだ。この本の中では、難聴になった父親と補聴器を買いに行く『耳の塔』、八幡炎炎記を彷彿とさせる『電信柱』、切なすぎる二人の『南瓜』などなど。一番好きなのは『竜の首』。青いクレーン船のムサシ、塔に閉じ込められたお姫様の話と子育てで自由が少ない若い母親、そして窓から見えるドラゴン。その光景が脳裡に鮮やかに広がる感じに酔いしれた。クレーンの連なる工業地帯の海の光景も、これからは違って見えるだろう。

  • take0 さん

    12の短編集。男子大学生と同棲している女子大学生が語り手という村田さんの作品では珍しく感じるシチュエーションの「南瓜」。いずれ別れるんだろうなと思いながら読んでいくと哀しい結末。「竜の首」幼い二人の子供の手を引いてない時の両手の自由さにはっとする心境、つい些細な意地悪が口を衝いてしまう密かな残酷さ、ラストの巨大なものを間近に見る爽快感、等伝わってくる。看護学校の女性教員が十代の生徒達を見つめる「トムとメアリーの丘」、『八幡炎炎記』へと変奏されていく「電信柱」、他「贈物」「春の蛇」「山頂区」が印象に残った。

  • mizzan72 さん

    好きな作家の短編集は、読み終わるのが惜しい気がして、自然にゆっくりと読むことになる。この、村田喜代子さんの「真夜中の自転車」も、そんな一冊だった。どの短編も、身近にあったごく普通の一日を綴ったようでいて、同時に、奥底に闇を抱えた特別な日のエピソードのようでもある。電信柱、南瓜、山頂区、が特に良い。

  • 青 さん

    暖かいような、寂しいような、よく分からない感触を持て余す。12作の短篇で、耳の悪い父と娘を描いた『耳の塔』、南瓜から染み出す水が印象的だった『南瓜』、クレーンが草臥れも悩みも取り払った『竜の首』、閉店する商店街の職人が魅せる『贈物』辺りが良かったかなぁ。

  • isutabi さん

    ・図書館で、たまたま「自転車」という語句が目に入ったので借りてみた。特別自転車の本というわけではない。わりと古い本のようやけどまだあまり傷んでない。あまり借りられてないのかもね。 ・著者の名前は知ってるけど読んだことはなかった。 ・12の短編が収められている。読みやすい。 ・全体を通した感想としてはどこかかすかに「奇妙な味の小説」ってとこだった。

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人物・団体紹介

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村田喜代子

1945年、福岡県北九州市八幡生れ。作家。1985年、自身のタイプ印刷による個人誌『発表』を創刊。1987年『鍋の中』で芥川賞、1990年『白い山』で女流文学賞、1992年『真夜中の自転車』で平林たい子賞、1998年『望潮』で川端康成賞、2014年『ゆうじょこう』で読売文学賞、2019年『飛族』で谷

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