PRIZE-プライズ-

村山由佳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163919300
ISBN 10 : 4163919309
フォーマット
出版社
発行年月
2025年01月
日本
追加情報
:
確実に帯が付いた状態での出荷、また初版など版のご指定はお約束しておりません。

内容詳細

「どうしても直木賞が欲しい‥‥!」

賞(prize)という名誉を獰猛に追い求める、あるベストセラー作家と彼女を取り巻く人間たちの、破壊的な情熱が迸る衝撃作!


?あらすじ

ライトノベルの新人賞でデビューした天羽カインは、3年後には初の一般小説を上梓、その作品で〈本屋大賞〉を受賞。以来、絶え間なくベストセラーを生み出し続け、ドラマ化・映画化作品も多数。誰もが認める大人気作家である。

――しかし彼女には何としてでも手に入れたいものがあった。それは〈直木賞〉という栄誉。

過去に数度、候補作入りするものの、選考委員からは辛口の選評が続いた。別居する夫には軽んじられ、まわりの編集者には「愛」が足りない。私の作品はこんなに素晴らしいのに。いったい何が足りないというの?



『南十字書房』に勤める緒沢千紘は、天羽カインの担当編集者である。学生のころから大ファンで、編集者になってからは必死のアピールのすえカインの担当となった。〈直木賞〉が欲しいとのたまうカインに振り回されつつも、彼女の情熱に応えるべく、自らのすべてを懸けてカインに没頭するようになってゆき??。



一方『文藝春秋』のカイン担当、「オール讀物」編集長の石田三成は当惑していた。文春から出す新作を「絶対に候補作にしろ」とカインに詰め寄られたのだ。そしてその日カインが宿泊するホテルのカードには、手違いで「石田三成」の名前が載っていて‥‥。


果たして天羽カインは直木賞を獲得することができるのか。

あまりのリアリティに業界震撼! 文芸を愛するすべての人に捧げる「えげつない」作家小説。

【著者紹介】
村山由佳 : 1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。93年『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞・島清恋愛文学賞・柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • akiᵕ̈ さん

    作家さんが描く出版業界の裏側の世界のリアリティさに、自分も当事者でそこにいるかのような気持ちでハラハラざわざわと、この結末の着地が気になり目が離せなかった。人気作家となった天羽カインは華々しいデビューを飾り、本屋大賞も受賞しているがプロの作家が選考委員を務める名のある文学賞が獲れない。そして切望するのは直木賞。出版社、編集者、書店との関わり方が作者にとっては命綱ともなる訳だけど、とりわけ一番身近になるのは担当編集者であり、双方の関係性がそれぞれの暴走する欲望と紙一重で繋がっている様の描き方が秀逸だった。

  • さてさて さん

    『直木賞が欲しい。他のどの賞でもなく、直木が』。そんな思いの一方で『ベストセラーリストの一位に長く君臨する』状況に悩みを深める天羽カイン。この作品にはそんなカインが”どうしても、直木賞が欲しい”という思いの先に担当編集者の緒沢千紘と突っ走っていく姿が描かれていました。『直木賞』のあんなことこんなことがよく分かるこの作品。一つの小説が誕生する舞台裏にどのような葛藤があるかもよく分かるこの作品。ええっ!そんな風に展開させるの!とあっと驚くまさかの結末に、村山由佳さんの上手さを改めて感じた素晴らしい作品でした。

  • ユウハル さん

    とにかく面白い、夢中で読みました。テーマがテーマだけに書店員としても一読者としても興味があった。珍しく賞の名前や雑誌の名前がそのままでどこまで描かれているのか、どこまでが実際あったのか興味が尽きないです。天羽カインの作家としての矜持を見た気がします。 誰が正しかったのかというのは後からしかわからないこと、緒沢の熱意は間違ってなかったと思う。だけどなぜそれを選んだのか。よく考えてみたら作中の『テセウスは歌う』の一文と重なっているのではと思い、そこに気づいた時ゾクっとした

  • おうさま さん

    凄い本が出た!作品を書いた村山先生も凄いけれど、発行を許した文藝春秋さんも凄い 作家にとって『直木賞』という勲章は何物にも代えがたい称号で、これくらいの執着心がないと獲れないのかもしれない そして結末にも、作家のプライドを感じ驚かされた。

  • ぶんぶん さん

    ここ数日、Xでやたらと露出してきた作品。 しかも作家さんからの評価高いのでさっそく。 出せば部数を稼げる作家の天羽カインだが本屋大賞は獲れたものの直木賞候補にはなるけどなかなか獲れず…というところから始まり編集者と直木賞を獲りにいく執念と執着が描かれる。 個人的には本屋大賞の本は読みたいなと思うものが多いけど直木賞がとか芥川賞がという作品は肌に合わないなぁ…と思うものも多いような気がしてたんだけど、作中で直木賞で評価される部分に関する台詞があり、あーなるほどねーも思いました。

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村山由佳

1964年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。93年『天使の卵 エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞、09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞・島清恋愛文学賞・柴田錬三郎賞、21年『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊

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