家族

村井理子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750517223
ISBN 10 : 4750517224
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;19

内容詳細

幸せになれたはずの私たちは、どうして「壊れた」のか?何度も手痛く裏切られたけれど、それでも愛していた―『兄の終い』『全員悪人』の著者が綴る、胸を打つ実話。

目次 : プロローグ 古ぼけたアパート/ 第1章 栄町二丁目 木造の借家/ 第2章 本町二丁目 社宅/ 第3章 栄町一丁目 母の実家/ 第4章 父 市立病院/ 第5章 京都 上桂/ 第6章 アラレという女/ 第7章 母 市立病院/ 第8章 誰もいなくなった実家/ 第9章 宮城県多賀城市/ 第10章 琵琶湖を望む高台/ エピローグ

【著者紹介】
村井理子 : 翻訳家・エッセイスト。1970年静岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    夫と双子の息子たちそして愛犬と琵琶湖近くで暮らす村井さんも実家の家族との関係に悩んで育った。表紙の写真を見る限りこの時代どこにでもいる家族。ほとんどの家庭は収入が少なく家は狭くガチャガチャと暮らしていた。でもこの家族は何か違う。両親と兄の四人家族。彼女が大病したこともあり父は彼女には甘く優しいが兄には非常に厳しかった。長男だから…というには度がはずれていた。今でなら発達障害の兄、その兄を溺愛する母。母からの愛を感じたことはない。複雑な思いを持ち続けた村井さん、これで吐き出せたのかな。「兄の終い」より強烈。

  • mukimi さん

    センチメンタルで重苦しい回顧録。家族のことで悩み苦しんだ経験のある私としては不幸自慢という言葉さえちらほら頭をよぎった。家族の内情という、毎日必死で生きることで自分さえも忘れようとする心の奥のパンドラの箱を一般開放する作者の覚悟はまだ私は理解できないし、最後にそれでも今の自分があるのは家族のおかげと感謝を述べられるまでの作者の苦悩と葛藤もまだ私は想像できない。私はまだまだ家族への愛とか憎とか昇華しきれないみたいだ。ただ、人生の先輩である筆者の家族に自分の家族を投影して、救われたり教えられたのは確かだった。

  • ネギっ子gen さん

    読み終え連れ合いは、「鎮魂の書かなぁ……」と。<手に余るほどやんちゃな息子と、心臓病の娘。プライバシーのない田舎で新しい生活を始めた、三十代前半の若夫婦。それが私たち家族だった。私は母のことが好きだった。他界して七年にもなるが、理解はできなくとも、今でも好きだ。何度も衝突し、何度も手痛く裏切られてきたけれど、彼女のことを憎みきれない>と。“発達障害”とか“共依存”“毒親”などのワードが浮かぶが……。家族一人ひとり、それぞれが優しい人たちなのに、不器用にしか生きられないため、互いに傷つけ合う姿が切なく……⇒

  • どんぐり さん

    昭和40年代に生まれた著者の定位家族は、田舎の港町でJazz喫茶を経営していた両親、発達障害気味の兄の4人。手に余るほど多動だった兄と父親との絶えることのない諍い、朝の顔と仕事でアルコールの入って帰ってくる夜の顔が別人のようだったという母親の数々のエピソードから、機能不全家族であったことを赤裸々に語る。31年前に亡くなった父親、7年前に亡くなった母親、そして2年前に亡くなった兄のことを想い、「とうとうひとりぼっちになった」と述懐するものの、この薄い本では、家族の関係性によくわからない部分もある。→

  • ゆみねこ さん

    不在がちで兄を厳しく叱りつける父、兄を溺愛し心が不安定な母、今の時代なら何らかの発達障害と言われるであろう多動の兄。愛情に飢え怒声に怯える娘の視点で語られる家族。「兄の終い」を読んでいたので村井さんの家族のことを読めて良かった。

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