新しい自由論 パンデミックを終わりにするための

村中璃子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163916996
ISBN 10 : 4163916997
フォーマット
出版社
発行年月
2023年05月
日本
追加情報
:
224p;19

内容詳細

感染症対策と戦争は似ている。ある程度、人権を制限しなければ、効果的に目的を達成することは難しい。都市のロックダウンやワクチン接種の義務化、どれも市民の自由を奪う。欧米はそれを民主的な方法でやり遂げ、パンデミックから抜け出した。日本はどうだろうか―。

目次 : 第1章 生物兵器開発と感染症/ 第2章 民主化がもたらした新型コロナ国防の弱点/ 第3章 日本産ワクチンはなぜできなかったのか/ 第4章 世界のワクチン開発競争/ 第5章 スタート地点に立っていなかったワクチン獲得競争/ 第6章 開発競争での敗戦が意味するもの/ 第7章 ウイルスの起源、研究所漏洩説/ 第8章 ワクチンを接種しない自由/ 第9章 守るために制限する自由

【著者紹介】
村中璃子 : 医師・ジャーナリスト。同志社大学大学院生命医科学研究科客員教授、京都大学大学院医学研究科非常勤講師。一橋大学社会学部卒、同大大学院社会学研究科修了後、北海道大学医学部を卒業。WHO西太平洋地域事務局では新典・再興感染症のサーベイランスおよびパンデミック対策に、独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員としては新型コロナワンチンの治験に携わる。新型コロナパンデミック下ではWHOのコミュニケーション・コンサルタントを務めた。二〇一七年、子宮頸がんワクチンに関する一連の著作活動により、科学誌「ネイチャー」等が主催するジョン・マドックス賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • coldsurgeon さん

    パンデミックという緊急事態における自由や民主主義の価値や意味について考える、というテーマで、科学的根拠も踏まえ、語る。自由とは、最初からあるわけではなく、勝ち取ったら終わりではない。時と文脈に応じて、その意味を繰り返し問い直し、理性と努力で守っていく必要がある。自由を守るため、自由を取り返すためには、個人の自由が一時的、部分的に制限されることもある。日本の社会ではパンデミックは嵐のようにいずれ立ち去ると考える人が多いが、本来は積極的に終わらせるものだろう。パンデミックに対応できない感染症法の見直しが必要。

  • belalugosi6997 さん

    自由を守るため、自由を取り返すためには個人の自由が一時的、部分的に制限されることもある。ワクチン接種が義務化された国でも結果として 義務化が見送られた国でも、その認識はパンデミックを通じて確実により広く共有されることになった。 多大な命と経済の損失の後、欧州で人々が理解したのは自由とは最初からそこにあるわけでも勝ち取ったら終わりでもなく、時や文脈に応じてその意味を繰り返し問い直し、理性と努力で守っていく必要があるというただ一つの真実である。 補足、日本が何故ワクチン開発戦争に参戦しなかったか?良く解った。

  • 木ハムしっぽ さん

    独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所の研究員である著者がパンデミックの歴史を振り返りながら新型コロナに対するヨーロッパと日本の対応を比較して痛切に日本政府を批判する。民主主義国家の自由とは、パンデミックのような非常事態においては状況に応じて国民の自由を強制的に制限と緩和を指示する事こそが国民の生命を最大限に守り、自由を早期に回復させるのだと。そのためには科学的な分析と政治決断が欠かせない。全く諸手を挙げて同感。日本の現政権と専門家会議及びマスメディアの新型コロナ対応には憤りを感じる。

  • 030314 さん

    「忘れてはならないのは、これだけの被害を経験しても人類はなおパンデミック再発防止の枠組みを持っていないことだ」「日本人一人一人は国の要請や推奨に従いやれることはすべてやってきた。だから、今度は国が仕事する番だ」以上、抜粋。新型コロナ騒動が始まって4年、自分も専門家と称する人達や行政やメディアに翻弄されて、全体像がわからなくなっていた。そのまとめとして考える機会を与えてくれる内容。読み応えある。

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村中璃子

医師・ジャーナリスト。同志社大学大学院生命医科学研究科客員教授、京都大学大学院医学研究科非常勤講師。一橋大学社会学部卒、同大大学院社会学研究科修了後、北海道大学医学部を卒業。WHO西太平洋地域事務局では新典・再興感染症のサーベイランスおよびパンデミック対策に、独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究

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