騎士団長殺し 第2部|下 遷ろうメタファー編 新潮文庫

村上春樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101001746
ISBN 10 : 410100174X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
追加情報
:
384p;16

内容詳細

物語の渦をくぐり抜け、「私」と少女は、ふたたび出会えるのか。
静かに深く胸を打つラスト、最高の村上ワールド!

「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。「彼」が犠牲を払い、「私」が試練を受ける。だが、姿を消した少女の行方は……。暗い地下迷路を進み、「顔のない男」に肖像画の約束を迫られる画家。はたして古い祠から開いた異世界の輪は閉じられるのか。
「君はそれを信じたほうがいい」――村上春樹の秘密の物語が、いま希望と恩寵の扉を開く。

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今までの村上春樹の集大成であり、そこに絵...

投稿日:2021/07/03 (土)

今までの村上春樹の集大成であり、そこに絵という芸術的な小道具が加わり、大傑作の長編小説に仕上がっています。

まんまる さん | 福岡県 | 不明

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本作を読破した感想は「村上春樹は枯渇した...

投稿日:2021/04/14 (水)

本作を読破した感想は「村上春樹は枯渇した」ということです。 彼の才能の残滓、それもかなり無残な搾りかすを見せられた気分です。 出版不況の現況で、出版社から売れる作家ということで執拗な執筆依頼に応えてやたら枚数のある大作を拵えたのでしょうか? 無駄に長く中身が無い。 その上に既出テーマの再利用です。 残念な作品です。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あきぽん さん

    ダリとかのシュールレアリズムの絵の中に入り込んでさまようような、そんな読書体験でした。そういう話ををさらさらと読ませる村上さんの文章力はさすが。でも、彼はノーベル賞よりもアナログと性と子供に強い未練があるような…。

  • 白いワンコ さん

    十代二十代の頃のように必要な小説ではないけど、何かしらの示唆がやるせない気持ちにさせる読後感は変わらない。以下、作中書き出した言葉を二つだけ。21、22頁・免色の言葉「あなたには望んでも手に入らないものを望むだけの力があります。でも私はこの人生において、望めば手に入るものしか望むことができなかった」304頁まりえの心情「そして彼女はそういう自分を勇気づけてくれるものを、ひとつでも多く必要としていた」

  • tokko さん

    初めてこの本を読んだ時に、なんとなく村上さんが『グレート・ギャツビー』を書いたらこんな風になるんじゃないかなあ、という印象を持った。そして文庫化された今もう一度読み返してみてもその印象は変わらない。あらゆるものを手に入れることができる(けれど本当に手に入れたいものは手に入らないどこか心のバランスを欠いた)免色さん。語り手である僕は免色さんと出会うことで変化を遂げる。細かりディティールは違うんだけれど、そこにはギャツビー的な哀しさと美しさが漂っているように感じるんだけれど、どうでしょう。

  • stobe1904 さん

    【村上ワールド長編4/4】秋川まりえの失踪をきっかけに、色々な物語のパーツが歯車として噛み合って動き出した。開いてしまった現実と異界の環、地底異界での彷徨、家族の喪失と再生など、これまでの作品で使われた建て付けではあったが、それでも時を忘れるほど没頭してしまった。読書の楽しみや喜びを与えてくれて、読み終えるのを惜しいような、そんな素晴らしい作品だった。まだ先だと思うが、次の長編もとても楽しみ。それにしても騎士団長のキャラは秀逸。★★★★★

  • おしゃべりメガネ さん

    我ながら久しぶりに時間が経つのを感じさせぬまま、怒涛の勢いでイッキに読了。正直四冊目となる本作はもう何が何やらさっぱりモード全開でしたが、春樹さん作品はとにかく理屈ではなく、感覚で読むと自分は勝手に思っているので余計な迷いは気にすることなく、ひたすらページを捲りました。「世界の終り〜」だったり「ねじまき鳥〜」だったり、「カフカ」だったり、「1Q84」だったりとあらゆる作品のオマージュ的な描写を感じる気がします。また時間をあけて、じっくりと再読すべき作品なのは間違いなさそうです。春樹さん、やっぱりスゴい。

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人物・団体紹介

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村上春樹

1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。 1979年、『風の歌を聴け』でデビューを飾り、群像新人文学賞受賞。

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