防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか 祥伝社新書

杉井敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396113681
ISBN 10 : 4396113684
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
324p;18

内容詳細

第二次世界大戦を引きおこしたのは、戦争の回避にこだわったイギリスの失策だった。これにより時間をかせいだドイツが、再軍備できたからである。平和しか見ない者は、もっとも平和から遠ざかるという教訓だ。世界は不透明だ。国際政治の本質は恐ろしい。自分の身は、自分で守るしかない。ウクライナの例を見れば、もはや明らかであろう。本書は、防大を卒業した若い著者二人の著述という点で、たいへん希少なものである。わかりやすい文章からは、自衛隊の幹部候補生たちが教えられる、合理的な安全保障観をうかがい知ることができる。

目次 : 第1章 なぜ、世界に対立が起こる?(ところで、平和な社会って、何?/ 戦争と、ひとくちにいっても…ほか)/ 第2章 国家間の対立は、やはり話しあいで解決できない?(誰だって、損な役まわりは、ごめんだ/ 強制外交―脅しも一種のテクニック? ほか)/ 第3章 いつだって戦争は、ただの人殺しじゃない?(戦争にも、ルールがある!?/ 難解な戦争法 ほか)/ 第4章 戦争の原因は、大きく三つある?(科学的思考の重要性/ ウォルツ博士が残した三つの窓 ほか)/ 第5章 これからも日本は、平和主義をつらぬく?(現状変更国がすぐ隣に/ どうやってパワーを均衡させるか ほか)

【著者紹介】
杉井敦 : 1989年生まれ。福岡県出身。防衛大学校人文・社会科学専攻国際関係学科卒業。2012年度国際関係学科卒論最優秀論文賞(「体制変動期における軍部の動向―エジプト型体制変動の分析」)。2013年、防衛省・自衛隊を退職。在学中から現在まで、共著者の星野と安全保障や戦略をテーマとした勉強会やセミナーを開催

星野了俊 : 1988年生まれ。埼玉県出身。防衛大学校人文・社会科学専攻国際関係学科卒業。2012年度防衛学特論優秀賞(「日米同盟の今日的意義と今後の展望」)。卒論テーマは「アメリカの対外介入撤退要因」。2013年、防衛省・自衛隊を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 白義 さん

    学問としての安全保障学全般にさっくりと入門できる、恐らく本邦初の新書。著者も1988、89年生まれと若く、あっさりとしているが読みやすく、なおかつ煽りを廃した客観的な軍事入門として文句なしに推薦できる。特にこの分野は、著名人の書くものはただのアジテーション文書が多いので、議論の基礎を分かりやすく提供する一冊として今世に出た意味は大きい。ホッブズの自然状態を北斗の拳で例えたり、ざっくばらんな文体が取っつきがたい防衛問題を分かりやすくしている。PMCやロボット戦争などにも言及があり目配りは広い

  • クライン さん

    「一級のミリタリーは、一級のシビリアンでもある」。古代ローマ・ヴェネツイアなどの物語で読メの皆さんお馴染み、塩野七生氏が防衛大の卒業式に招かれた際に卒業生に贈った言葉です。ともすれば「軍人は暴走するものだから、市民はそれを監視するもの」といった文脈で使われる気味がありますがさにあらず。今ほど私達が本来の意味で「一級のシビアリアン」であることが求められている時もないでしょう。徹頭徹尾、平易な文脈、文章で記述されており例えも適切、安全保障の初歩や戦争という手段に関する説明を必要最低限抑えていると思います。

  • asajee さん

    こういった話題は、主観論で終始し、思考停止しがち。この本は視野を広げ多角的に考えるきっかけになるかも。「戦争と安全保障」というタイトルではなく、「防衛大学校で、」「どう学んだか」が加わっている点に好感がもてる。特に後半は、著者の若さが文章に出ているけど、不快ではない。この本を読んで、この分野の中で次に読む本は何か知りたいと思った。巻末の大量な参考文献はなかなかとっつきにくそうなので…ちょうどよい本が見つかるまで、この本を再読しようかな。

  • Tatsuya Yamada さん

    尖閣諸島や竹島について、たかが無人島だからくれてやればいいじゃないか と思ってる人間は必読。 小さな争いを避けたがために戦争が起きたというケースは数多くある。

  • Fumi Kawahara さん

    集団的自衛権行使容認で徴兵されるー!とか、教え子を戦地に送りたくないー!とか、先制攻撃するー!とか、不安になって騒ぐ前に。自分の無知を自覚して、「不安を感じたら、まずは知ろう」がモットー(・ω・)大学出たばっかと言ってもいいくらいのホヤホヤな書き手なので、こちらも小難しいことは始めから要求していないし、「とりあえず手始め」として手にとる。予想通り、ざっくり、薄く、広く、な内容で、ほぼ満足。しかし・・・戦争を知らないと戦争を呼び込むという逆説は、日露戦争経験者がいなくなった大日本帝国の失敗と同じかorz

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杉井敦

戦略・安全保障研究家。1989年生まれ。福岡県出身。防衛大学校人文・社会科学専攻国際関係学科卒業。2013年、防衛省・自衛隊を退職。防大在学中から現在にかけて、安全保障論や戦略論、リーダーシップなどをテーマとした勉強会やセミナーを開催するかたわら、『防衛大学校で、戦争と安全保障をどう学んだか』(祥伝

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