花まんま 文春文庫

朱川湊人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167712020
ISBN 10 : 4167712024
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
追加情報
:
16cm,317p

内容詳細

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。それには、信じられないような理由があった…(表題作)。昭和30〜40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公が体験した不思議な出来事を、ノスタルジックな空気感で情感豊かに描いた全6篇。直木賞受賞の傑作短篇集。

【著者紹介】
朱川湊人 : 1963年大阪府生まれ。慶應義塾大学文学部卒。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」で第41回オール讀物推理小説新人賞を受賞。翌2003年、「白い部屋で月の歌を」で第10回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。初の著作となった『都市伝説セピア』が第130回直木賞候補となり、2005年『花まんま』で第133回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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実に懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる不...

投稿日:2010/12/19 (日)

実に懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる不思議な作品集です。昭和30〜40年代の情景がごく近くに出現したかのようです。しかし現実には起こりえない超常現象を描いており、作品の世界に引き込まれるような気持ちです。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 三代目 びあだいまおう さん

    子供の頃、今思えば笑っちゃう事たくさん信じてたなぁ!妖怪や口裂け女は絶対いたし、むしろ何度か見たって気がしてた。宇宙人に連れ去られた人、水曜スペシャル川口浩、ホント怖かった(笑) 私のような世代を昔に帰してくれるノスタルジックな短編集。主人公達が子供の頃に確かに体験した不思議な出来事をリアルに紡ぐ。人の死を纏うストーリーが子供目線と軽い大阪弁で瑞々しく読める!表題作【花まんま】迂闊だった!電車で鼻水グスグス(涙) 周りの人不安になったよね、ゴメン風邪じゃないです。昭和親父世代の致涙率多分100%‼️🙇 

  • pino さん

    路地裏、横丁、高架下。子供たちの声に近寄ると、ぽつんと仄暗い場所がある。ぽつんと座る子供。何を思っているの?生・死?それとも・・朱川さんの優しい眼差しの向こうには沢山の不思議がいる。思い切り笑える不思議もいれば、厳しい現実を残酷なまでに叩きつける不思議もいる。小さな掌から逃げていく幸せを見つめる子供の虚ろな目をみるのは辛い。だが、脆くて儚げな子供たちが、世間に揉まれながら強かに(そうせざるを得ない)生き抜いている姿を見ると救われる。あの場所で不思議に遭遇したのは子供の頃の大人かも。懐かしくてほろ苦い物語。

  • おしゃべりメガネ さん

    直木賞受賞作品で朱川さん初読みでした。6編からなる短編集で、なかなか不思議な感じのする作風でした。ファンタジーともちょっと違うし、ホラーまでキツくはないし、本当になんとも言い難いです。読みづらくはないですが、文体に慣れるまでちょっと時間がかかりました。ちょっと乙一さんっぽく感じたりもした作品もありました。作品全体に昭和のステキなノスタルジーを感じました。ほっこりとまではいきませんでしたが、和やかな雰囲気を感じるコトはできると思います。本作だけでは判断しがたいと思いますので、他の作品にもチャレンジします。

  • 青葉麒麟 さん

    お初の作家さんだけど、他の作品をもっと読みたいと思った。短編其々に作風が違うもんなぁ。ちょっと淫靡で背徳的な『妖精生物』がかなり印象に残った。一番好きなのは『凍蝶』大阪の下町にお邪魔したくなりました。

  • エドワード さん

    大阪に住む小学生の俊樹の妹フミ子は、自分は繁田喜代美という女性の生まれ変わりだと言う。喜代美が暮らしていた彦根を二人で訪ねると、フミ子は初めて来た街なのに繁田家へたどりつく。喜代美の父は娘が殺されて以来、何も食べられず骸骨のように痩せていた。フミ子は白と赤のツツジで作った弁当を渡す。驚く繁田家の人々。それは幼い喜代美が作っていた「花まんま」だった。人を死なせて苦しみから救う「送りん婆」も印象的だ。ゴジラ、パルナスのCM、サンダーバード、妖怪人間ベム。昭和40年代のセピア色の記憶が蘇る。

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人物・団体紹介

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朱川湊人

1963年大阪生まれ。慶應義塾大学卒業。出版社勤務を経て、2002年「フクロウ男」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。03年には「白い部屋で月の歌を」で日本ホラー小説大賞短編賞を、05年には『花まんま』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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