歴史を学ぶのはなぜか SB新書

本郷和人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784815612313
ISBN 10 : 4815612315
フォーマット
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
200p;18

内容詳細

歴史から教訓を得て、いまに活かす。「歴史に学べ」とはよく言われるが、それはいったいどういうことなのか。本書は日本史における六つのターニングポイントをたどりながら、歴史を学ぶ上で、重要な理論や視点が身につけられるように構成されている。歴史を読み解く目、歴史を考える頭、歴史を語る言葉。東大教授が教える歴史の本質がわかる一冊。

目次 : 第1章 歴史とは何か、日本史とは何か/ 第2章 日本の歴史の誕生/ 第3章 歴史を考えるとは/ 第4章 日本史の定説を疑う/ 第5章 想像する日本史/ 第6章 現代につながる日本史/ 終章 これからの歴史学とは

【著者紹介】
本郷和人 : 1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。文学博士。東京大学、同大学院で、石井進氏、五味文彦氏に師事。専攻は日本中世政治史、古文書学。『大日本史料』の編纂に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    フランスの歴史家ミシュレは「しっかりした知識の上に立つ想像力こそ歴史を語る上で必要」という。この言葉を日本で実践している歴史学者は本郷先生だけだ。皇国史観からマルクス史観へと長いイデオロギー支配を経験した日本の史学界は、史料主義という象牙の塔にこもり「歴史を通じて日本人の来し方行く末を考える」ことを拒む。教育界も受験重視で迎合した結果、歴史は暗記科目と化し面白さのかけらもなくなった。そんな状況を打破し物語性を導入することで、現代を生きる上での必須教養として歴史を学ぼうと呼びかける。そんな時代が来てほしい。

  • チャーリブ さん

    アベマテレビで著者は高校の日本史の授業が暗記科目になっていることを批判していた。鎌倉幕府の成立が何年かなど覚えても仕方ない。むしろ鎌倉幕府の成立とは何を意味するかを考えることの方が重要だという趣旨だったと思う。本書もそのような考えに基づいて書かれている。面白いなと思ったのは、著者が史実偏重の歴史学を批判して「歴史観」まで射程に入れた歴史学を目指していること。それは「大きな物語」を創ることであり、そのためには血の通った人間のドラマを想像する力が不可欠である、と私は勝手に理解したのだが。○

  • Jun Sasaki さん

    暗記一辺倒の歴史じゃ面白みを感じないでしょ?という導入に始まり、日本史上のエポックメイキングな出来事にフォーカスしてその背景を紹介する本。根っからの理系人間の自分には???の世界だけど、自然科学もごく少数の公理から多くの法則なるものが導かれる。社会の成り立ちも洋の東西を問わず、時期の速い遅いこそあれ、同じ成長過程を経て現代に至る。同じ原理原則が流れているのかもしれない。そういう、大きいとらえ方で歴史を読みときたい。

  • ta_chanko さん

    古代史における朝廷(関西)と東国(関東)、中世における権門体制論と東国国家論、近世における朝廷と江戸幕府の関係、幕末における天皇の復権、戦前の皇国史観と戦後の唯物史観…。一口に日本史といっても、視点を変えることでいろいろな見方ができる。史料に忠実であることも大切だが、それだけでは物語や歴史観が出てこない。想像し考えることが歴史の醍醐味。我々はどこから来て、どこへ行くのか。

  • ひめぴょん さん

    歴史を読み解く目、歴史を考える頭、歴史を語る言葉を身につけたとき自分の「来し方 行く末」を深く学ぶことができる。生きる糧となる知識を身につけた後興味を持つのはアイデンティティの問題。過去に学ばない者は、いつか大きな過ちを犯す。そういう趣旨の本ですが、やや読みにくさを感じました。以下は文中引用とミニ感想。歴史の文脈を考える。→現在の評価方法だと暗記する教科書となってしまいます。歴史を考えたり、読み解いたりすることにこそ、歴史を学ぶ意義があるという主張。日本は歴史資料が世界で最も多く残っている。史料至上主義に

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人物・団体紹介

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本郷和人

東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史

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