ALONE TOGETHER 角川文庫

本多孝好

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041007068
ISBN 10 : 4041007062
フォーマット
出版社
発行年月
2013年02月
日本
追加情報
:
272p;15

内容詳細

「私が殺した女性の、娘さんを守って欲しいのです」。3年前に医大を辞めた僕に、教授が切り出した突然の依頼。それが物語の始まりだった。不登校児を集めた塾でバイトしている僕は、他人の波長にシンクロしてしまう能力を持っており、同時にそれは人を傷つける呪いでもあった。一番近くにいる女性にもそのことを打ち明けられない僕だったが―。人と人はどこまで分かりあえるのか?瑞々しさに満ちた傑作長編小説。

【著者紹介】
本多孝好 : 1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おかむー さん

    決して明るく穏やかな物語ではない、かといって陰鬱なだけでなくほのかな希望が見え隠れする。『よくできました』。“他人と波長をシンクロさせる”という主人公・柳瀬の能力は、本人すら自覚できていない心の奥底まで抉り出す。作中で抉り出された深層心理は人の心の奥底に存在する昏い部分、でも本当は優しさや希望も同様に存在しているのだけれどね。柳瀬の関わったいくつかの物事は実はひとつもはっきりとした結末が描かれていない、物語自体もハッピーエンドといえるのかどうか?でもそれはそれでいいのだと思わせる不思議な読後感の作品です。

  • ジンベエ親分 さん

    どうもこの人の文章は読み手の心の痛点をチクチクと刺してくるな。相手の波長に「シンクロ」してしまう能力を持った男の話。よく分からないだろうけど、自分も読むまで分からなかった。この「シンクロ」の能力は作中では「呪い」として存在していて、皆が(本人さえも)認めたくない自分と向き合い、壊れていく。作中の誰もがどんなに足掻いても他人と一つになれない孤独感を抱えて生きているのだけど、「シンクロ」の能力があっても救われるどころか、さらに孤独を深めてしまうあたりが痛い。それでもその真実にケンカを売る骨太さが好みの作家。

  • 陽 さん

    この作品はお勧めだ。 すごく哲学的で、俺が好きな分野だ。 人とのかかわりは深くない方が生きやすい。 ただ、そこに愛があるなら、深くかかわりたいと思うのは当然のこと。 だけど、知らなかった方が良いってこと、たくさんありすぎる人間関係。 それだけに人って、汚くて、自分勝手な本質なんだ。

  • ミホ さん

    他人の波長と同調(シンクロ)する能力を持った男が主人公の話。内容は重い寄りですが、作者の文章の書き方が好きなのですんなり読めました。本多さんは四作目、シリーズ読んでるので二種目なんですけど、男の人はどこか影があるというかなにか秘めてますね(笑)他のは違うかもですが。全てを曝け出してしまう事は良い事、悪い事にはっきり区分はできないですね。

  • ひろ さん

    「他人の波長にシンクロすることができる」という変わった能力を持つ主人公の、人と人の繋がりを描いた物語。幸福な終わり方でもなく、微妙な後味が残るけど、どこか温かい感じがするのはMOMENTに近いかもしれない。人と人はどこまでいっても分かり合えないのかもしれないけど、理解しようとする行為自体が重要で意味のあることだ、というのが趣旨になっているのかな…?自分の中で上手く咀嚼できていないけれど、作品の雰囲気は好き。

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本多孝好

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。94年「眠りの海」で小説推理新人賞を受賞。99年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい!2000年版」でトップ10入りするなど高い評価を得て一躍脚光を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

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