慶應義塾文学科教授 永井荷風 集英社新書

末延芳晴

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210590
ISBN 10 : 4087210596
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
320p;18

内容詳細

『あめりか物語』や『ふらんす物語』『濹東綺譚』などの著者にして、稀代の好色文学者としても知られる永井荷風。
その荷風は、明治末期から大正初期にかけて慶應義塾の文学科教授として後進の指導に当たり、大学の機関誌「三田文學」を創刊。
それらを通じて久保田万太郎、水上瀧太郎、佐藤春夫、堀口大學ら門下生を文学者として世に送り出した優れた教育者でもあった。
だが、大学教授・永井荷風についてきちんと光が当たられたことはこれまで一度もなかった。
「性」と「反骨」の文学者・永井荷風の教育者としての実像と、
慶應義塾、ひいては日本の文学界に与えた功績と影響を、初めて詳らかにした渾身の評論。

主な内容
真正モダニスト永井荷風の誕生/
森鷗外と上田敏の推輓で文学科教授に就任/
三田山上に現出した「文学的自由空間」/
「三田文學」創刊──反自然主義文学の旗手として/
「三田文學」から飛び立った荷風門下生/
永井荷風が百年後の慶應に遺したもの ほか。

【著者プロフィール】
末延 芳晴(すえのぶ よしはる)
1942年、東京都出身。文芸評論家。東京大学文学部卒業。1973年よりニューヨークに在住し、米国文化の批評・評論活動を行なう。
1997年、『永井荷風の見たあめりか』(中央公論社)の刊行後帰国。以後、文学評論、映画評論の分野で執筆活動を続ける。
『正岡子規、従軍す』(平凡社)で第二四回和辻哲郎文化賞受賞。『夏目金之助、ロンドンに狂せり』(青土社)
『森鴎外と日清・日露戦争』(平凡社)、『寺田寅彦 バイオリンを弾く物理学者』(平凡社)、『原節子、号泣す』(集英社新書)など多数。



【著者紹介】
末延芳晴 : 1942年、東京都出身。文芸評論家。東京大学文学部卒業。1973年よりNYに在住し、米国文化の批評・評論活動を行う。1997年、『永井荷風の見たあめりか』(中央公論社)の刊行後帰国。以後、文学評論、映画評論の分野で執筆活動を続ける。『正岡子規、従軍す』(平凡社)で第二四回和辻哲郎文化賞受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    作品と作家の人生は不可分であるということを学んだ。本当は切り離して読みたかったが、理解度がまるで異なってくる。早稲田と慶應のライバル関係はこんなところにもあったのか、とルーツのひとつもわかったし、戦争が文学者に与えた傷の大きさも知った。さまざまな角度から文学について考えられた。荷風、若いときはイケメンだったのね。

  • 志波昌明 さん

    永井荷風の慶応大学教授時代を中心に、慶応出身の作家や「三田文学」などを語る。「早稲田文学」や早稲田大学とのライバル関係、荷風の生きる姿勢など興味深い点も多かった。文章が形式段落まるごと一文の長文で読みにくかったり、資料を離れて思い込みを語ったり、慶応出身の作家との強引な結びつけはあるものの、荷風を読み返したくなりました。

  • nnnともろー さん

    近代文学における「性」。永井荷風と言えばその方面が注目されがちだが、この本は荷風が慶應大学文学科の教授だったことに焦点を当てた評伝。「聖」と「性」を循環した荷風。その真意は徹底した国家・戦争・全体主義への反抗・批判精神にあった。荷風の小説・日記を読み返さないと!

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末延芳晴

1942年、東京都出身。文芸評論家。東京大学文学部卒業。1973年よりNYに在住し、米国文化の批評・評論活動を行う。1997年、『永井荷風の見たあめりか』(中央公論社)の刊行後帰国。以後、文学評論、映画評論の分野で執筆活動を続ける。『正岡子規、従軍す』(平凡社)で第二四回和辻哲郎文化賞受賞。著書多数

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