死にたい老人 幻冬舎新書

木谷恭介

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344982321
ISBN 10 : 4344982320
フォーマット
出版社
発行年月
2011年09月
日本
追加情報
:
18cm,262p

内容詳細

もう充分に生きた。あとは静かに死にたい…。83歳の小説家は、老いて身体の自由がきかなくなり、あらゆる欲望が失せ、余生に絶望。死に執着した小説家が、52日間の断食を実行するも自死に失敗した、異常な記録。

【著者紹介】
木谷恭介 : 1927年大阪府生まれ。劇団「新風俗」「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年、「俺が拾った吉野太夫」で第1回小説CLUB新人賞受賞。以後作家生活に入り、風俗営業の女性を題材とした小説、風俗のガイドブックなどを執筆していたが、1983年の『赤い霧の殺人行』から、旅情ミステリーに専念。五十五歳での再出発だった。宮之原警部シリーズで多くの読者を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    タイトルを見るとなんと不謹慎なという思いがよぎったが、著者なりに深く考えてのことで時々社会に対する不満が小気味よく、日常生活の細々したところが書かれているのが読みやすい。中々死をコントロールするのは難しいものだと思った。本書を執筆中には死ねなかったが、その後亡くなっていたことを知った。ご冥福をお祈りします。

  • えちぜんや よーた さん

    断食安楽死といいながら途中で飴をなめたり、バームクーヘンを食べたり、他の病気で死にたくないから、薬を飲んだりとか突っ込みどころが満載の日誌でした。病院は病院で、「断食して体の調子が悪いから○○ の薬」くださいと言われて、本当に死なれたら、最悪のところ「保護責任者遺棄致死罪」に問われるらしい。人間は、いろんな意味で自分の意思では簡単に死ねへんねんなということを実感した。

  • ばりぼー さん

    司馬遼太郎の「人間は寿命に従順であるべきだ」という言葉に感化されて、ゆっくりと体からエネルギーを落としていって穏やかに死ぬことを決意。1回目、周囲の人に「保護責任者遺棄致死」の罪を被せないように、自宅以外に死に場所を求めて賃貸アパートを探している最中、鬱血性心不全の発作で救急搬送され挫折。2回目、胃潰瘍の薬を飲み続けながら断食を続けたが、38日目に胃痛に耐えられず通院して挫折。3回目、倦怠感と戦いながらも9日目に胃の激痛に襲われ挫折。決意してから180日に及ぶ、死に取り憑かれた姿をさらけ出す壮絶な記録。

  • ちさと さん

    年を取った肉体の苦痛、国の在り方への疑問から始まった断食による自死への挑戦。本書は尊厳死が許されない日本において、刑法202条自殺幇助に対する罪に人を巻き込まず、骨皮筋衛門になって死ぬことができるかどうかの実践記録です。人は理性的に自殺することは出来るのか?著者は180日かけて死ぬことができなかった。でも近所にはいるんですね、自らの意思で絶食し死に至ったお婆ちゃんが。死ぬ恐怖が存在している限り、人はじわじわと自死することは出来ないという結論なのでしょう。

  • やてつ さん

    自ら進んで断食安楽死を実行する作家のルポ。断食中に薬を飲んだり、保護責任者の解釈に違和感を覚えたりで余り共感できず。しかしながら人間が理性的に自死するのはかなりハードルの高い難行のように思えた。

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人物・団体紹介

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木谷恭介

1927年、大阪生まれ。私立甲陽学園卒。浅草の劇団「新風俗」、「三木トリロー文芸部」などを経て、ルポライターとして活躍。1977年頃より風俗営業の女性を題材とした小説で一躍注目を浴び、旅情ミステリーの分野に進出。2012年に逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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