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百首でよむ「源氏物語」 和歌でたどる五十四帖 平凡社新書

木村朗子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582860450
ISBN 10 : 4582860451
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『源氏物語』には登場人物が詠んだ795首もの和歌が収められている。その中から物語を象徴する100首を厳選。物語の大筋をつかみながら和歌の鑑賞も愉しめる一冊!

【著者紹介】
木村朗子 : 1968年生まれ。津田塾大学学芸学部多文化・国際協力学科教授。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。専門は、言語態分析、日本古典文学、日本文化研究、女性学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • pohcho

    源氏物語に収録された795首の和歌のうちの百首を紹介「限りとてわかるる道のかなしきにいかまほしきは命なりけり」一番最初に出てくる歌は光源氏の母・桐壺更衣の辞世の歌。儚げな彼女からは想像も出来ない「生きていたい」という激しい想いにハッとさせられる。昔、現代語訳は読んだけど和歌の部分は読み飛ばしてたかも。でも、登場人物の胸に秘めた思いや真実の気持ちは和歌の中にあったんだなあと。歌にあわせて物語のあらすじや解説もあり。順を追って五十四帖まで紹介されていて、忘れてる部分や新たに知ることもあってとても楽しく読んだ。

  • なごめ

    壮大な「源氏物語」から印象的な和歌百首を選出し、和歌を味わいながら大筋を把握出来る良書。和歌だけでも795首あり、無論、紫式部作なのだが光源氏はじめ、数多の登場人物になり代わり詠まれており、その才能には驚愕する。ストーリーを追うも良し、各所に散りばめられた知識を拾うも良し、長い物語の入門書にこれほど適した本はないと思う。著者の他の本も読みたい。

  • 双海(ふたみ)

    795首の和歌を内包する『源氏物語』。それぞれの歌は登場人物のパーソナリティーをうまくとらえている。本書はそのなかから100首を厳選し、現代語訳や意図などをわかりやすく解いている。『源氏物語』の原文や現代語訳を読むときに手元に置いておきたい1冊。今年、『源氏物語』を読み返した。紫の上の「惜しからぬ命に代へて目の前の別れをしばしとどめてしかな」が忘れ難くいつも思い出される。

  • tyfk

    和歌を考える上で源氏物語は避けられないようなので、和歌を中心に源氏物語を読むのにむけた入門書として入手。795首から選ばれた100首の解説だけでなく、それを含めた源氏物語の要約になっている。その類としては角川ソフィア文庫ビギナーズに続く二冊目だけど、思いのほか密度が濃い印象で、読了に時間がかかった。物語としての構造の要所に「物の怪」があるのかな。p.112に誤植「露忘れらぬ」。

  • k

    序章で語られる「源氏物語」の誕生の背景と読み継がれた背景がわかりやすいし、おわりにの「物語二百番歌合」の話も面白かった。鎌倉時代には注釈書やダイジェスト本が作られていたことに驚く。「深草の〜」の歌は見覚えがあって調べると古今和歌集の歌で、光源氏がつぶやくことでも有名とあった。本当に古今和歌集の引用が多い印象だったけど、それも普通の事とのこと。「源氏物語」の読者も当然知っているのだろう。ますます解説がないと和歌を味わうのが難しいのかと思ってしまったが、頑張って現代語訳を読もう。

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