美しいこと 下 ホリーノベルズ

木原音瀬

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784883863433
ISBN 10 : 4883863433
フォーマット
出版社
発行年月
2008年02月
日本
追加情報
:
19cm,259p

内容詳細

BL界の人気作家・木原音瀬の待望の長編小説『美しいこと』下巻。甘く切ないセンシティブ・ラブのクライマックス。

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読書メーターレビュー

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  • エンブレムT さん

    優しいくせに無神経で人の心の機微に疎い男というのは、なんてたちが悪いのだろう。寛末の、人としての株が大暴落いたしました!恋する者の弱さに取って代わり、恋される者の傲慢さが前面に押し出される彼の語りは衝撃的です。しかも、拒絶される痛みと恋心を対にして描写するという大技が炸裂するため、すごくリアルだったりするのです。もうね、「落とすのは恋だけにしてください」と作者に対して涙目ですよ(笑)・・・でも、どん底の痛みを味わったからこその強みってあるよね。そう思えたからか、読後の余韻は不思議と甘味だけが残っています。

  • papako さん

    松岡が男だと知った後の寛末の気持ち動きがリアルだった。気になるけど、それが好きなのか?友達じゃダメなのか?松岡と一緒だと楽しい。でも、自分はリストラされ、昇進する松岡にそこまで言われると反発もしてしまうと思う。離れてみて再確認したのか?突然の寛末の心変わりは唐突かなと思った。ま、雨降って地固まるなのか。私は一緒にいたいけど恋かどうか揺れ動く寛末の部分が好きでした。そして後日談『愛すること』いきなりの二人のラブラブにびっくりしたけど、おっかなびっくり恋する二人、いつか落ち着けると信じて。木原作品いいわ。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    胃薬の出番はなかったものの序盤から凹まされました。手袋を返される時の松岡の期待と拒絶された怖さで板挟みになった心情が辛い。寛末視点の「愛おしいということ」でのケーキやストラップに喜ぶ松岡がいじらしいのですがリストラ、仕事のできる同性への嫉妬や焦燥によって残酷な形で別離を切り出した寛末に頭を抱えるしかありません。色々、タイミングが悪すぎます。松岡がぶちまけた後、「謝らないから」と恋に臆病になってしまった姿に「謝らなくていいよ!」と言いたいです。あとがきでは二人はバカップルとなっているようですが信じられません

  • 那義乱丸 さん

    「ような気がする」「かもしれない」といつまでも煮え切らない寛末の逡巡で伝わるのはノンケが同性と恋をすることへのハードルの高さ。これがあるから終盤、松岡を愛しいと思う寛末の心情が格別な味わいに。やたらと松岡に触りたがる寛末に笑い、寛末に優しくされることに怯える松岡に涙腺が緩む。何度読んでもこのお話大好きだ!「愛すること」序盤はニヨニヨと笑いがあるのだけど途中から松岡が寛末への不安から萎縮してしまっているようで痛々しさと切なさが…。単なる甘い話ではなく二人の関係をきちんと着地させてくれてる番外編で嬉しい。

  • マッコリ さん

    寛末が嫌なやつでも悪いやつでもないことはわかる、松岡のことはほっとけないけど恋愛感情は持てないという葛藤も理解できる。ぐるぐるするのはしょうがないと思うんだけど、このあほんだらーーーー!!と叫ばずにはいられない。寛末視点で見る松岡が切なすぎるよ!もうほんと犬もくわないバカップルに成り果てて松岡を幸せにしてやってください!【S】

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人物・団体紹介

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木原音瀬

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。『箱の中』『美しいこと』をはじめとするボーイズラブ作品を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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