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悪夢の身代金 幻冬舎文庫

木下半太

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344419247
ISBN 10 : 4344419243
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2012
Japan

Content Description

クリスマス・イヴ、女子高生・知子の目の前でサンタクロースが車に轢かれた!瀕死のサンタは、1億円の入った袋を知子に託す。「僕の代わりに身代金を運んでくれ。娘が殺される」。知子は見知らぬ家族のために疾走するが、有名サッカー選手に眼帯女など、怪しい人物に狙われ、金は次々と別の手に。裏切りが、新たな裏切りを呼び、驚愕の結末へ。

【著者紹介】
木下半太 : 1974年大阪府出身。『悪夢のエレベーター』で小説家デビュー。一方で、「劇団ニコルソンズ」主宰として、全公演の脚本・演出を手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    これは最後に「メリークリスマス」と言ってあげたくなる読後感です。実は本書を真夏に一度手を付けたのですが、どうにもこうにも話が入って来ず、寒くなるのを待って再開しました。読む季節ってのは侮れないですね。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota)

    このシリーズ、どれを読んでもドタバタで少々下品だが、場面展開がめまぐるしく意外性の連続。文章は読みやすく、場面が変わるごとに読者の新たな興味を引く設定が凝らしてあり、スピード感を持ってグイグイ読める。読み手が正しいと認識していた世界が次々と違う顔を見せ、いつの間にか何が正しいのかわからなくなる。そしてついには世界がひっくり返っている。一言で言うとオモシロいのだ。娯楽性を追求しているという意味では、木下氏の小説に教訓はない。しかし、本書に出てきた「カエルとサソリの逸話」は人という生き物の本質を突いている。

  • ehirano1

    “サソリとカエルの話”はベトナム戦記(開高健)でもベトナム人の性として登場していましたね。自分ではコントロールできない性というのは難儀なものですね。本書ではとあるサッカー選手が例えにされており、私も小〜高校でサッカーをやっていたこともあってか、とても分かりやすかったです。

  • ユザキ部長

    利発的で明るい女の子。今回も活躍。機転が利く。会話の節々に名言かと思えるコトバもあるのも楽しい。決して一人では出来ない事を皆で力をあわせる。一期一会かな。そんな話が多い。

  • mayu

    悪夢G。タイムリーにクリスマス時期。クリスマスだから平和に、なんてことはなく、相変わらずのドタバタ。サンタが目の前で車に轢かれ、身代金が託される。次々と交代しながら運ばれる身代金の行方は。赤鼻のルドルフ名乗る相手にたどり着けるのか。観覧車の月子も登場。読み進めると、それぞれの視点からひとつの事実が見えてくる。たどり着いたのは、やるせない結末。いつもよりはやや控えめな感じはあったが、予想がひっくり返される展開は相変わらず面白かった。

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