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ミドルノート

朝比奈あすか

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784408538433
ISBN 10 : 4408538434
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

食品会社同期でワーキングマザーの菜々と愛美。アロマデザイナーに転身した元同期の麻衣。菜々たちと同い歳の派遣社員・彩子。働くスタイルや活躍の場が異なる四人のアラサー女性は、新型肺炎が蔓延し、混沌とした時代の波に揉まれ、変化を余儀なくされる。焦りや不安、重圧のなかで、彼女たちが拠りどころにしたものとは―!?トップからミドル、ラストへと、香水が時間差で移ろいながら香り立つように、「なりたい自分」の手前で試行錯誤する女性たちにエールをおくる、注目作家の傑作長編。

【著者紹介】
朝比奈あすか : 1976年東京都生まれ。会社員を経て、2000年にノンフィクション『光さす故郷へ』(マガジンハウス)を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作『憂鬱なハスビーン』(講談社)で作家デビュー。以降、働く女性や子ども同士の関係を題材に、多数の作品を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    朝比奈 あすか、初読です。アラサー女子のリアル、アラ還のオジサンからしてみると、若くてイキイキとしている年代のような気もしますが、仕事、結婚、子育て等、悩み多き年頃なのかも知れません。 https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-53843-3

  • ゆみねこ

    食品会社の同期入社の3人と同い歳の派遣社員1人。働くスタイルや活躍の場は違う4人のコロナ禍を挟んだ混沌とした時代での変化。働きながらの子育て、夫のモラハラ、派遣切り。最初から菜々の夫拓也にイライラ。ラストは彼女たちの決断にエールを送りたくなった。

  • やも

    新卒同期で知り合って10年の女3人と途中入社の女が1人。その4人が同期の家でホームパーティ。参加者それぞれの視点でホムパ直後と3年後withコロナとが語られ、最終話では皆で再会する連作短編集。4人は母、婚約中、インフルエンサーとそれぞれ昔とは変わってきていた。香水はトップノート、ミドルノート、ラストノートと香りが変わっていくらしい。悩み、惑い、何かを信じて今を生きていく。ふとした時に思い出すのは4人お揃いの香水。これは女の人生のミドルノートだ。いいラストノートに変化していくといいな。かなり好みの話だった!

  • J D

     アラサー世代の物語。表題「ミドルノート」の意味を物語のラストに知り、人生と香水の掛け合いに面白みを感じた。菜々や愛美、彩子、麻衣の視点で物語は進むが、菜々と拓也の夫婦としての関わりがヒリヒリして痛い。夫婦の問題は、子どもの情緒に影響するから樹を単なるわんぱくとして片付けるのはどうかと思った。また、コロナが人々の生活に影響を与える感じが菜々夫婦の関係性と混ざり合って一定の緊張感を出しており良かった。ラストは、菜々にも希望が見える感じで終わっていた。

  • 共感共感共感!30代以降の女性だったら共感できること間違いなし。まだ若いけど、すっごく若いわけでもないアラサー世代。人生の転機を迎えることも多い年頃。そんな彼女たちの悩み・揺れる心が手に取るようにわかり、登場人物の誰が語り部の場面でも共感のため息が漏れる。「ちやほやされているけどバカにされているのでは」「昇進したけど女性枠としてでは」「怒るより諦めた方が早いのでは」と女性が直面するネガティブな感情の書き方が本当に上手い。それでいて香水というよりオーデトワレくらいの軽さで読みやすく後味も悪くないのがグッド。

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