新聞と憲法9条 「自衛」という難題

朝日新聞取材班

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022513632
ISBN 10 : 4022513632
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

非武装を唱える憲法を持ちながら、米軍駐留・再軍備の道を選んだ戦後日本。「自衛の力」を保持し、新聞も容認した。海外派兵は断じて認めないという一線を引いて―。新憲法誕生、朝鮮戦争、自衛隊発足、砂川事件。9条からみた戦後史の決定版。朝日新聞好評連載中!

目次 : 第1部 軍備なき国(焼土からの出発/ 憲法をつくる/ 戦争は永久に放棄する)/ 第2部 朝鮮戦争と再軍備(戦争が始まった/ 占領終結へ/ 戦力とは何か/ 海外に出動せず)/ 第3部 砂川事件(心に杭は打たれない/ 駐留米軍は違憲/ 最高裁判決/ 法廷の裏側で)/ 結び 「自衛」という難題

【著者紹介】
上丸洋一 : 朝日新聞記者。1955年2月、岐阜県高山市生まれ。78年、朝日新聞社入社。東京本社人事部員、千葉支局員、学芸部員、学芸部次長、オピニオン編集長、「論座」編集長などを経て2007‐15年、編集委員。2014年から「新聞と9条」取材班(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    朝日を含む新聞の社説は、新憲法についてどう論じてきたのか。とりわけ終戦から講和条約の締結、日米安保改定あたりまでの経緯をまとめている。新聞連載そのままなのか、やや読みづらいのが難点だが、「自衛」という難題をめぐり、世論もメディアも司法も政治も学会も揺れ動いてきたことがよくわかる。朝令暮改も多々ある。国内外の情勢も大きな影響を及ぼしている。物事は常にさまざまな側面から見る必要があることを実感しました。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    1945年9月5日付朝日新聞1面には、平和国家の見出しが創刊以来初めて掲載されたという(34頁写真)。矢内原忠雄は同年11月6,7日、広丘村(現・塩尻市広丘)の国民学校で教員たちを前に「平和国家論」を講演(51頁)。自衛権はある、しかし軍備は撤廃される。それが憲法制定時からの芦田均の変らぬ持論だった(151頁)。1953年6月10−13日にかけて、芦田均議員と都留重人先生の対談「平和の確保について」を1面で連載した(222頁)。法学者の戒能通孝先生は、憲法9条が日本の参戦と戦争拡大を阻んだとみていた

  • チェアー さん

    予想以上の労作。9条2項の「前項の目的を達するため」の解釈の移り変わりや、政治、司法、メディアが憲法と自衛権、戦争をどうとらえてきたか、時代によってどう変遷してきたかをくどいほどに克明に記録。現実と妥協して憲法を変えてすっきりするより、本来目指した姿との乖離を意識し、違和感を抱いておくことの大切さを思う。丹念に記録することが示唆や発見につながることを示す著作。

  • どら猫さとっち さん

    戦後、非武装を唱え、決められた憲法9条。自衛とは、平和とは何かを考えながら、そのは舞台裏を追ったマスコミ。これは憲法とマスコミが織りなす歴史のドラマであり、熱い言葉で描かれたノンフィクションである。集団的自衛権や戦争法案可決でこの国が揺れている現在、本書を世に出したことは、とても大きい。まずは、多くの政治家に読んで欲しい。

  • sasha さん

    朝日新聞連載記事の書籍化。戦力の不保持を謳った憲法9条の誕生から、60年代安保改定までの間にその解釈は幾度も政治によって解釈を変えられて来た。特に安倍晋三が集団的事件の行使容認の根拠として挙げる砂川事件は、事件単独で見るのではなく時代背景を併せて考えねばならぬ。安保改定に突き進んでいた時の首相は岸信介なんだよな。

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