夏目家順路

朝倉かすみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163296500
ISBN 10 : 4163296506
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
追加情報
:
20cm,208p

内容詳細

74歳のある日、脳梗塞で亡くなったブリキ職人の夏目清茂。葬儀に集う人々の様々な人生が、清茂の死を中心にして交錯する。「どこにでもいるただひとり」の男の一生を、一代記とは異なる形で描く傑作長編。

【著者紹介】
朝倉かすみ : 1960年北海道生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第三七回北海道新聞文学賞、04年「肝、焼ける」で第七二回小説現代新人賞を受賞。09年に『田村はまだか』で第三〇回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    七十四歳で生涯を閉じた元ブリキ職人の夏目清重の死を悼む多くの人々の人生模様を描く朝倉かすみさんの心に沁みる家族小説の感動作です。昭和十年の元日に生まれた清重さんは確かに不器用で聡明ではありませんでしたね。ルールをよくは知らない草野球チームの監督で「テンマリ叩け」と言われたら皆笑っちゃいますよね。叶わなかったけど問題児のトッチが大人になり立派になった姿を見せてあげたかったな。元妻かず子は知的な男に惚れて離婚せざるを得なかったのが誠に不運でした。葬儀の場で多くの人が自然に涙を流す愛すべき素直な良い人でしたね。

  • nyanco さん

    息子・直が父を語る序章、実に良い爺さんだった感じが好ましく描かれる。そしてこの章の最後に不思議な「903」という章タイトルの意味が解る。う〜〜ん、巧い。本のタイトルもインパクトがあるが、各章のタイトルの妙も素晴らしい。娘、疎遠になっていた親類、かつての近所の悪ガキども、行きつけのスナックのママ…と彼の人生に関わった人たちによって清茂の人生が描かれていく。そう、葬儀ってそういう場なんですよね。朝倉さんにしてはエキセントリックな部分は無く、全体を通して敢えてサラリと描かれているのだが… 続→

  • takaC さん

    面白い構成の小説だった。最初の章の最初の文の最初の文節の最初の語として登場する夏目清茂は、第一章903の終盤(44ページ)で死亡するが、物語はその後も2〜7章と208ページ続き、清茂は主人公であると言っても差し支えない。

  • ゆみねこ さん

    夏目清茂という、1人の男の死によって回想される彼の生涯と、家族たちの思惑。最後に倒れた居酒屋のふゆみさんは善人だと思うが、元妻かず子や娘素子は好きではない。トッチとのお話が好きだった。ある日、身内が亡くなったら、その時はどんな思いであれこれをするのだろうか?そんなことを考えさせられる1冊。

  • あつひめ さん

    息を引き取る瞬間、人は何を思うだろう。そして周りの人たちはこれから消えていく人を前に何を思うだろう。働き者であっても夫や父として不十分なことがあるのだろうか?家庭によっては諸々の事情がある。その事情が家族の中をジメジメしたものにしているのかもしれない。自分や親と同世代の物語。この息子や娘のように父親をどれだけ知っているだろうかとわが身に置き換えて読んでしまった。自分の知っている両親はいったい何を考え何を求めながら私を育ててくれたのだろう。北海道弁が清茂の素朴で正直な心を表しているような気がする。

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朝倉かすみ

1960年北海道小樽市生まれ。2003年「コマドリさんのこと」で第三七回北海道新聞文学賞を、04年「肝、焼ける」で第七二回小説現代新人賞を受賞し作家デビュー。09年『田村はまだか』で第三〇回吉川英治文学新人賞を受賞。19年『平場の月』で第三二回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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