CD 輸入盤

『エテリック・ブループリント三部作』 杉山洋一&mdiアンサンブル、宮田まゆみ、他

望月 京(1969-)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NEOS11403
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

現代音楽ファン待望、望月 京の新アルバム!

望月 京は東京芸大および同大学院作曲専攻修了後、パリ国立高等音楽院作曲科で学び、その後、IRCAMで研鑽を積んでいます。作曲をブライアン・ファーニホー、ポール・メファノ、トリスタン・ミュライユらに師事し、芥川作曲賞、尾高賞ほか多くの賞を受賞。ザルツブルク音楽祭、ウィーン・モデルン、ヴァネツィア・ビエンナーレなど多くの国際音楽祭に招待され作品が演奏されています。
 収録されているエスリック・ブループリント(天空の青写真)三部作は、人を取り巻く自然や宇宙のエネルギーについて音楽を通して考えるとの事から構想され、ゲーテやシュタイナーの色彩論からも影響を受けているといいます。「自然」「宇宙」が彼女の音楽の重要なキーワードとなっていることから、実際の水の音や風の音も作品に取り込まれ、それが一定のパルスの中で移りゆく風景のようにゆっくりと美しく過ぎてゆきます。冒頭の2トラックに望月が愛し影響を受けた笙の古曲、盤渉調調子(ばんしきちょうの調子)と双調調子(そうじょうの調子)を収録。(TOBU)

【収録情報】
1. 雅楽(作者不詳、10世紀以前):盤渉調調子(ばんしきちょうの調子)/双調調子(そうじょうの調子)

望月京:『エテリック・ブループリント三部作』
2. 4D (2003)
3. ワイズ・ウォーター (2002)
4. エテリック・ブループリント(天空の青写真) (2005-06)

 宮田まゆみ(笙:1)
 クリストフ・マゼッラ(エレクトロニクス:4)
 mdiアンサンブル(2-4)
 杉山洋一(指揮:2-4)

 録音時期:2012-13年
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 日本語解説つき

内容詳細

望月は国際的にも注目度の高い中堅作曲家だ。彼女の音楽の源泉は物理学や哲学はもとより自然と人間の関わりにまで及ぶ。精緻なエクリチュールと繊細な音色を駆使しながらもその音楽は柔軟で自在な変容をみせる。2000年代の代表作3作品と笙による2曲の雅楽のカップリングが不思議にマッチする。(弘)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. Banshikicho No Choshi
  • 02. Sojo No Choshi
  • 03. 4D
  • 04. Wise Water
  • 05. Etheric Blueprint

ユーザーレビュー

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 宮田まゆみの笙による10世紀以前の音楽...

投稿日:2019/08/22 (木)

 宮田まゆみの笙による10世紀以前の音楽が奏され、そこから続くかのように始まる21世紀の音楽『エテリック・ブループリント三部作』。さながら「現代音楽的雅楽」に感じた。  楽器や奏法・語法は時代の違いを表わすものの、その根幹となる思想を「自然に存在するエネルギーの音表現」と考えるなら時代を超えて共通するものになる…と解釈した。   実際に作曲者が意図したことを理解しているとは思えないが、ライナーノーツを読むと自然や不可知のものへの探求とその音楽表現が望月京のテーマとなっているように思える。   「盤渉調調子・双調調子」の雅楽から「4D」への「空気」のうつろいはごく当たり前に感じたし、「ワイズ・ウォーター」は水が生まれ、変遷し、大気へと立ち昇るイメージの変奏曲にも思える。「エテリック・ブループリント」では透明でありながら響きが続く楽器の使用や空気を吹き込む形式の楽器などで、空気の存在感を耳で体感させ、そこに思いを馳せさせるような面白さを感じた。    少なくとも雅楽と『エテリック・ブループリント三部作』のカップリングに違和感は感じず、むしろ雅楽が前に置かれたことで自然観が前置きされ興味深く愉しむことができた。もっと聴きこんでいけば彼女が潜ませてある新しい音を「音楽の大気」の中から発見できるかもしれない。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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