虹果て村の秘密 講談社文庫

有栖川有栖

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062775878
ISBN 10 : 4062775875
フォーマット
出版社
発行年月
2013年08月
日本
追加情報
:
283p;15

内容詳細

推理作家になるという夢を持つ12歳の秀介は、同級生の優希と虹果て村で夏休みを過ごす。「夜に虹が出たら人が死ぬ」という村の言い伝え通りに、男性が密室状態の自宅で殺害される。折しも土砂崩れのため犯人と共に村に閉じこめられた二人は知恵を振り絞り謎に挑む!本格ミステリの名手による珠玉の推理。

【著者紹介】
有栖川有栖 : 1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中は推理小説研究会に所属。1989年に『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾り、以降「新本格」ミステリムーブメントの最前線を走りつづけている。2003年に『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞し、2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • セウテス さん

    【ミステリーランド】で発表された、ジュブナイルミステリ。秀介と優希の12歳コンビが、虹果て村という7つの虹にまつわる言い伝えのある村で、殺人事件に遭遇し謎を推理していく。密室の方法は秀介が気づくが、何故敢えて密室にしたのか等、伏線もきっちり論理的に推理出来る本格ミステリになっている。有栖川氏が子供時代に考えていた将来への思いや、現代の子供たちへ夢を繋ぎたい希望が感じられて、優しい気持ちになる。私がミステリに魅せられて、参考に目標に支えに今日迄生きて来た思いを、全て代弁してくれている様で嬉しくて仕方がない。

  • 涼 さん

    http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/12/post-067646.html 講談社の「ミステリーランド」シリーズの中の一冊ということで、こういう主人公も対象も小学生なのを、ジュブナイルと呼ぶそうです。

  • てつ さん

    ジュブナイルミステリー(若者向け)。本格ミステリーばかり読んでいると、たまにはこういうものもいい。12歳が探偵役のため、トリックも謎解きも、背伸びしたぎりぎりの設定。だがちゃんと論理的。自分の少年時代に出会えていたら、もっとはまり込んだはず。主人公が冒険を通じ、大人へと成長していく。その過程が生き生きと描かれており嬉しくなる。自分もノスタルジーを感じ、つい子供時代を思い出す。小学生の頃、推理小説に出会い、江戸川乱歩やホームズ、ルパンに夢中になった。この本に影響を受けて若い読者が推理小説好きになるといいな

  • rio さん

    小学生の秀介と優希は「夜に虹を見たら人が死ぬ」という言い伝えのある虹果て村で過ごす一夏の物語。ジュブナイル小説ということで、単純な展開ではありますが、密室ありダイイングメッセージありと豪華揃いでミステリー入門に相応しい物語でした。主人公2人が小学生らしい好奇心と行動力で謎を解き明かす姿が可愛らしかったです。虹果て村に伝わる7つの伝説や個性的な登場人物など見処沢山で面白かったです。

  • Yuki さん

    かつてあったミステリーランドというジュブナイルシリーズで出版された作品。夏休みを過ごすため、小学6年生で推理作家志望の秀介は同級生の優希と、優希の母で推理作家の二宮ミサトの故郷である虹果て村に向かう。虹に関する伝説のある村と、高速道路建設計画に反対派と賛成派がいるという設定や、ちょっと変なおじさんの存在が横溝的な伝統的ミステリを演出している。そして反対派の一人が密室で殺されて…。氏だからこそできる、本当に正統派なミステリ小説。この作品を通じて若い同好の士を増やしたかった、というあとがきもとてもよかった。

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人物・団体紹介

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有栖川有栖

1959年大阪府生まれ。’89年、『月光ゲーム』でデビュー。2003年、『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。’08年『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞。’17年『幻坂』で第5回大阪ほんま本大賞受賞。’18年「火村英生」シリーズで第3回吉川英治文庫賞受賞。’22年、第26回

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