銭湯の女神 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167656881
ISBN 10 : 4167656884
フォーマット
出版社
発行年月
2003年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,283p

内容詳細

切なくも騒々しく、温かい街から戻ってみれば、異和感のなかに生きる私がいた。自分の存在そのものが異物になってしまったようだった―。現在の東京を象徴する両極、銭湯とファミリーレストランを周遊する暮らしから芽生えた思いを、鋭い観察眼と端正な文体で描いた、大宅賞受賞の俊英による39の名エッセイ。

目次 : 私がテーブルを買う時/ 燃えるゴミ/ パンクは態度である/ 一〇〇円の重み/ 大女/ The Net/ 新聞の正しい読み方/ 偽装結婚/ 癒しのまやかし/ ああ、胃炎〔ほか〕

【著者紹介】
星野博美 : 1966年、東京都に生まれる。大学在学中の86年、香港の中文大学に一年間留学。卒業後、OL、写真家・橋口譲二氏のアシスタントを経て、94年独立。97年の中国への返還をはさむ二年間、ふたたび香港に暮らし、このときの経験をもとに『転がる香港に苔は生えない』を上梓。2001年、同書により第32回大宅壮一ノンフィクション賞を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 団塊シニア さん

    銭湯とファミレスを愛する作者のエッセイ。人前で裸になること、人の裸を見ることで様々な人間模様がることを語り、ファミレスに通う理由は喋らなくても人とつながっていたい、そして店員、客の人生の一瞬をシャープな観察力で描いてます。面白い一冊です。

  • おおにし さん

    単行本で出たころ読んで感動して、文庫本を買いなおしてずっと本棚に眠っていた本。処分しようかと読み直してみた。どれも面白く再読できたが、特に中学校の歴史教師が「教科書をうのみにしないでください。そして、歴史をうのみにしないでください。」と語ったエピソードを紹介しつつ、当時話題となっていた「新しい歴史教科書をつくる会」を批判する話が今回印象に残った。

  • sonomi さん

    文章を読んでいて、著者はよくも悪くも「可愛くない女」だと思った。私も「可愛くない女」な面があり、そのため共感する部分が多くあった。好きな項は『私がテーブルを買う時』、『百円の重み』、『冷たいうどん』、『新しい歴史教科書』、『エセ貧乏』、『純粋な我々』(“その場所に流れる空気を察知し、そこで期待される行動をとれることが上品、その空気に鈍感であることが下品”、との一言は深いと思った)で、表題になっている銭湯関連の話より他の話の方が面白い。

  • 羊の国のひつじ さん

    無意識に何かを選び取る、それをなぜそのように感じるのか文章に落とし込む。そんなエッセイ。何気ない毎日の風景から見えてくる日本社会の歪みに着目する観点がおもしろい。銭湯に出入りする人々を観察する視点にも魅せられる。自分も自分の着眼点で物事を見ることにもっと貪欲になろうと思う。居心地がよい文章で思わず一気読みしちゃった。

  • ねなにょ さん

    『銭湯の女神』というタイトルと、『香港』という単語に惹かれただけで、手にした本だったけれど、面白かった。自身のことを、年齢性別不詳に加え、国籍不明と紹介している部分に、なぜかとっても好感を持ってしまった。正直で、強く、深く、しっかりと生きている人。他の作品も是非、読んでみたい。

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