樋口一葉に聞く 文春文庫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167111250
ISBN 10 : 416711125X
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,307p

内容詳細

下総国分寺の墓場に一葉女史が出現!井上氏が一葉に名作執筆の秘訣を直接聞いた架空インタビューをはじめ、脱稿直前に破棄された井上芝居の人気演目「頭痛肩こり樋口一葉」の幻の生原稿上演プロットなど秘蔵資料・写真を集大成。新五千円札の顔となった一葉の薄幸の生涯という定説を覆す。傑作評伝「〜に聞く」、文庫化第三弾。

目次 : 1 一葉の世界―井上ひさしが書いた一葉(樋口一葉に聞く/ 「頭痛肩こり樋口一葉」創作ノート)/ 2 樋口一葉はこう生きた―二十四歳六カ月の生涯(ちちはは駆け落ち―甲斐の国から江戸へ/ 一葉誕生―樋口家の次女、奈津誕生 ほか)/ 3 一葉万華鏡―澄むか濁るか女史の筆跡(成り上がり根性が一葉を生んだ/ 『たけくらべ』の作者 ほか)/ 4 頭痛肩こり樋口一葉―こまつ座公演(死ぬのがこわくなくなる薬/ 参加したすべての人々の力がこの舞台を成長させている ほか)

【著者紹介】
井上ひさし : 作家。こまつ座代表。1934年、山形県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tonex さん

    井上ひさしその他による樋口一葉に関するエッセイ、評伝、対談など。▼一葉は「夭折した不幸な作家」と思われているが、井上ひさしによると、早死にした一葉は幸福とのこと。絶頂を極めたそのときに死ぬのが小説家の理想だから。▼薄田泣菫が一葉の死語13年目にあたる明治42年に発表した随筆が収録されていた。2人はたった一度だけ上野の図書館ですれ違う。小作りで色が白い一葉は、口元がきつとして、拗ねた目つきをしていたという。「あの眼つきにはわれとわが心を食みつくさねば止まない才の執念(しうね)さが仄めいてゐた。」

  • びすけっと さん

    2003年3月刊。1995年12月単行本刊。こまつ座の旗揚げ公演「頭痛肩こり樋口一葉」を中心に据えながら、一葉に迫る(?)一冊。前田愛と井上ひさしの対談にもあるように、一葉の作品は音読するとより味わい深くなると思いました。たしかに七五調なのです。古典のようでありながら、明治中期を生き生きと描いている一葉は、夭逝して良かったのかもしれないと私も思いました。口語訳も良いけれど、原典で音読してみようとも思いました。

  • マカロニ マカロン さん

    個人の感想です:B+。井上ひさしさんの樋口一葉愛が伝わってくる本。冒頭は一葉へのインタビュー。「色黒で、猫背で、猪首の、小柄な女。その上近眼。更に、頭痛持ちで肩こりもひどい。さらに、「奇跡の14ヶ月」という小説家としての最盛期に若死にしてよかったとと散々な書きよう。一葉の生涯をコンパクトにまとめてあったり、一葉文学散歩の地図があったり、国文学者前田愛氏との大変興味深い対談もあり、さらにこまつ座の舞台劇『頭痛肩こり樋口一葉』の台本の抜粋が掲載されていて、大変お得な一冊になっている。

  • どくばり・あり さん

    松丸でお客様に『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(田中優子著・光文社新書。名著♪)をお勧めしたら、自分も一葉に触れたくなりゲット。一葉とお芝居、どちらも好きな人は相当に好きだが、敷居は案外高いかも。この本は、その双方への入り口として絶好である。こまつ座公演「頭痛肩こり樋口一葉」のmaking of〜やbefore/afterとも読め、一葉研究のメインストリームと井上ひさし独自の解釈が並列で吸収できて、便利(何に?)。公演パンフ掲載の「死ぬのがこわくなくなる薬」は、昨年急逝した井上氏を思うと、涙なしに読めない。

  • mariko さん

    井上ひさしの書いたものを中心に、一葉本人と、一葉に関わる文章を集めたもの。 井上氏の書いた原稿、一葉の自筆、「頭痛肩こり樋口一葉」の一部も載っている。 一冊でいろいろ楽しめる本でした。

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