夜は終わらない 上 講談社文庫

星野智幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062938136
ISBN 10 : 4062938138
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
320p;15

内容詳細

「婚約者が自殺した」との報せを受けた玲緒奈。しかし彼女には、次に殺す予定の別の婚約者がいた。男を惑わし、財産を奪い、殺す。玲緒奈には不思議な掟があった。夜が始まると彼女は言う。「私が夢中になれるようなお話をしてよ」死の直前、男の語る話の内容で命の長さは決まる。命を懸けた究極の物語が始まる。読売文学賞受賞作。

【著者紹介】
星野智幸 : 1965年、アメリカ・ロサンゼルス市生まれ。’88年、早稲田大学卒業。新聞社勤務の後、メキシコに留学。’97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞しデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、’03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、’11年『俺俺』で大江健三郎賞、’15年『夜は終わらない』で読売文学賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちぇけら さん

    「私が夢中になれるようなお話をしてよ」と玲緒奈は言っておれは睡眠薬を注射されて縛られた。おれの物語はおれの人生。物語がつまらなければ、おれの人生もつまらなく価値がないから玲緒奈に殺される。おれは夜になると命を懸けて物語り、夜があけると眠りにつく。物語はやがて時空をこえて新たな物語をうむ。おれも玲緒奈も、もうその物語から逃れることはできない。おれは誰なのか、玲緒奈は誰なのか、あいつも、あいつも、誰なのか、いま、ここで生きているのは、誰なんだ。下巻へ。

  • サウス@大学生活始めました さん

    面白いです。殺されたくなかったらわたしを楽しめさせる話をして。下巻が楽しみ

  • p-man さん

    語られる物語。深く深く。下巻へ

  • ばななな さん

    物語ので語られる物語。更にその中で語られる物語。更に更にその中で語られる物語。更に更に更にその中で…。どこまでも先の見えない奥へ奥へと、引きずり込まれていく。 現代の千夜一夜物語。

  • Katsuto Yoshinaga さん

    文庫の刊行案内で本書を知って以来、期待して手に取った。読みだしてすぐに物語に引き込まれる。マジックリアリズムと評されているが、私は旧約聖書のような不条理感のある寓話と感じた。どれだけ面白くなるのかと、期待はさらに膨らんだのだが、本書の3分の2を過ぎたあたりから、どうにも面白くない。演劇の面白さがわからない私には、ここで描かれる「日常演劇」と題されたところがさっぱり面白くないのである。下巻も購入しているのだが、読むかどうか悩ましい。

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人物・団体紹介

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星野智幸

1965年(昭和40)、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新聞記者を経て、作家活動を始める。97年『最後の吐息』で文藝賞を受賞。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、03年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、11年『俺俺』で大江健三郎賞、15年『夜は終わらない』で

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