竹取物語 角川文庫

星新一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041303252
ISBN 10 : 4041303257
フォーマット
出版社
発行年月
2008年07月
日本
追加情報
:
15cm,188p

内容詳細

絶世の美女に成長したかぐや姫。彼女を射止めたい5人のやんごとない男たちは、与えられた難題をクリアしようと奮闘するが、姫は姿も見せず、月の彼方へと帰ってしまう―。日本最古のみごとな求愛ドラマを、星新一がいきいきと楽しく現代語訳。モテたい男と謎の美女の恋のかけ引き、月世界への夢と憧れ、人類不滅のテーマをSF界の名手が現代に蘇らせた新しい名作。

【著者紹介】
星新一 : 1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。97年、永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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なんだただのかぐや姫かと思いきや、本をめ...

投稿日:2011/08/07 (日)

なんだただのかぐや姫かと思いきや、本をめくると、そこには竹取物語の面白さ、奥深さ、とにかく神髄とも呼べる物語が展開されていました。かぐや姫の面白さは、類い希なる美人を題材とした面白さ、有り得ないものを結婚の代わりに要求する面白さ、それを皇子たちがかいくぐる面白さ、そして最後には月に召されるという終わりになる話だと思いますが、かぐや姫もただ美しいわけではない。そこには容姿の特徴は一切書かれていない。ただ美人としか。これが、私たちの想像力を掻き立てる。どんな美人かと書いてしまえば、なかには好みじゃないという人もいるから、そこで終わり。なにも容姿の特徴を書かないところに良さがある。また古来最古の物語。人々が思いを巡らしていた、月。月の人、または天人。かぐや姫は天人なのですが、月というものの存在のイメージ。月には、我々の地球のくだらない存在を遥かに超えた素晴らしい場所、また天人と称される素晴らしい人々。人々が思い巡らすロマンスがそこにあります。 皇子たちがかぐや姫のために蓬莱の玉の枝などの珍品を持ち帰るのに、一人は偽物を、一人は旅に出て、死にかけ、一人は死に果てた。 最後、帝に目かけられた、かぐや姫は、最後、月に帰り、永遠に会うことはないという終わりですが、帝は、月に一番近い山で煙を上げて、かぐや姫を思うのです。それが、今も煙が混じった雲が山で見られる由縁ですが、帝の正妻や側室とも縁切り、二度と会えないかぐや姫に対する思いをこのように表すのも美しい終わりを感じます。

マリア さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • 海猫 さん

    再読。私の持っているバージョンは、沢口靖子がかぐや姫に扮している映画スチールが表紙でこれも時代性ですな。もともとのお話がけっこう面白いのと、星新一の訳文のぼわーんとした掴み所の無さが良い感じ。所々、シニカルに思えるのは訳の効果。和歌のやりとりも皮肉めいていて味わいがある。月の虚無的なイメージはジブリ映画の解釈なだけじゃなくて、原文にもともとあったんだ。

  • ケイ さん

    読友さんの感想から、星新一氏の手になる竹取物語の現代語訳があると知り、興味を持った。森見登美彦氏の現代語訳も面白く読んだが、錚々たるメンバーの中でぎこちなさが無きにしも非ず。一方、さすが星新一、正しく訳しながら、堂々と自分の解釈を間に挟む。彼の分析と突っ込みがごもっともなことばかり。解説も勉強になった。そう、星氏は東大理系だったわと納得。科学的で論理的な分析と文章。無駄な語がない。下手に情緒に流されない。中秋の名月の頃は、満月前後の月の出方が日毎にそれほど差がないとは。愛でられるのにも理由がある

  • Hideto-S@仮想書店 おとなの絵本 月舟書房 さん

    日本最古の小説と言われる『竹取物語』を星新一さんが現代語に訳した物語。巻末に注釈付きの原文も収録されています。かぐや姫が涙ながらに月に帰っていくラストシーンの印象ばかり残っていましたが、読みどころは姫に求愛する5人の男たちのドラマ。断るための方便だった姫の理不尽なリクエストに対し、金の力で解決しようとする者、ルール違反を試みる者、姫の真意を悟り身を引く者、果敢な挑戦の末に命を落とす者……。天の羽衣をまとうと心がリセットされてしまうという設定は極めてSF的だなと思いました。

  • 小梅 さん

    中秋の名月に寄せて、星新一の訳した竹取物語。途中で星新一のコメントが入っていて、読みやすかった。そうだよね、竹取物語は日本最古のSF作品だよね。

  • あおい さん

    内容そのものは誰もが知っているであろう「竹取物語」の星新一語訳(あえて現代語訳とは書かない)。彼の手によるコミカルな訳に加え、ところどころで彼自身の感想が入っていて、そのバランスが絶妙。学校の古文の授業で身分の高い男性ほどかぐや姫への贈り物の調達方法が手抜きだと学んだ気がするのだが、確かにその通りだった。竹取物語の作者が天才なのに間違いないとは思うが、星新一よ、あなたも天才だ。

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星新一

1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。著書多数。97年永眠(本データはこの書籍が刊行

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