明治・父・アメリカ 新潮文庫

星新一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101098173
ISBN 10 : 4101098174
フォーマット
出版社
発行年月
2007年11月
日本
追加情報
:
16cm,283p

内容詳細

星新一の父、星一は、福島の田舎から東京に出て苦学し、20歳で単身アメリカに渡る。いつも貧しかったが決して挫けず、他人に頼らず住み込みで働きながら小学校で英語を学び、行商や翻訳をして大学の学資を稼いだ。周到な計画と持ち前の克己心で困難を乗り越え、貪欲に異国の新しい文明を吸収していく…夢を抱き、野心に燃えて、星製薬を創業した父の若き日の記録。感動の評伝。

【著者紹介】
星新一 : 1926‐1997。東京生れ。東京大学農学部卒。1957(昭和32)年、日本最初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参画し、ショート・ショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。SF以外にも父・星一や祖父・小金井良精とその時代を描いた伝記文学などを執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    星新一氏の父親、星一の伝記。明治時代にアメリカに渡って、血の滲むような努力をしながら、成長していく姿が淡々とした筆致で描かれる。決して諦めないこと。誠実に仕事をすること。人とのつながりを大切にすること。星一の生き方は、人間が生きていく上で本当に大切なことを、読者にさりげなく教えてくれる。勤勉に生きる者を認めて、支えていこうとする若いアメリカの社会の描写にも、心を打たれた。作者の終始抑制された文章が、わずかに感傷的になるところが、二箇所ほどある。そこでは涙を抑えるのが難しかった。

  • しゅわ さん

    【図書館】父、星一(はじめ)さんのアメリカ留学時代を中心とした伝記。福島の田舎から東京に出て苦学し、20歳で単身アメリカに渡り、貪欲に異国の新しい文明を吸収する姿を淡々と描きます。『人民は…』の壮絶なバトルを思うと、苦労はしていても挫けず前向きな青春時代の姿に救われた気持ちになります。所有はシンプルな表紙の新潮文庫旧版ですが、読メ登録の際に改正版の存在を知り取り寄せてみました。表紙の星一日の写真が良いですね♪ 新一さん、かわいいです。文字が大きく読みやすくなり、解説がひとつ増えてます。

  • 旗本多忙 さん

    父・星一の半生をショートの大家星新一が書いたもの。星一が大成するのは本人の決意と努力の賜物だが、父の理解と薫陶を受け、周りの者の応援、援助があったのも大きい。近代文化が始まろうとしている明治の中期、単身アメリカへ留学。文章では淡々と書かれているが、留学暮らしは苦心惨憺決して楽ではなく、星の熱心さと真面目さが人の心を動かしているようだ。旅立ち前の西日本への旅も、よくもまあ親切な人ばかりいるものだと思った。今では考えられない。立派な人の伝記は多いが、この本は是非とも読んでほしい。人脈の凄さにもびっくりする。

  • ばんだねいっぺい さん

    これまた、面白くて、時を忘れて夢中になって読めたから嬉しい。人間、何が肥やしになるかは、分からないが、スクールボーイの挫折からの立ち上がりは、奇跡と言っていいだろう。並みの人ならば、あそこで帰国して暗く生きていくところだ。

  • 愛 飢男 さん

    星新一さんといえば、ボッコちゃんを始め私の偏見でメルヘンチックな小説家との決めつけいて今回が初めての本。父親の軌跡を辿った伝記本ですがショートショートのイメージは何処えやら。若くして渡米した父親のエネルギッシュな行動や己に対する厳しさなど教えられる点は多々あります。取り巻き連中がスゴイ。野口英世 伊藤博文 後藤新平 等 明治を代表する人のオンパレード。かと言って親子の情愛に溺れることなく冷静に書かれていて非常に好感が持てる。物語は上巻的で下巻 人民は 弱し 官使は強し 読まなければ

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人物・団体紹介

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星新一

1926年東京生まれ。東京大学農学部卒。57年日本初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参加。68年『妄想銀行』で第21回日本推理作家協会賞受賞。ショートショートの第一人者として1001以上の作品を発表した。その他、時代小説、少年小説など多方面で独創性を発揮。著書多数。97年永眠(本データはこの書籍が刊行

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