武田信玄 火の巻 文春文庫

新田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167112325
ISBN 10 : 4167112329
フォーマット
出版社
発行年月
2005年05月
日本
追加情報
:
16cm,426p

内容詳細

川中島の大会戦に勝利を得た信玄は、天下に号令する道を一歩一歩確実に歩んでゆく。しかし、長男の義信との仲が思わしくなく、やがて信玄は苦悩のすえ、親子の縁を断つのである。後継者を愛する湖衣姫との間にできた勝頼と決めた信玄は、強敵北条氏を追いおとすために、関東に軍を進め、小田原城に迫る。

【著者紹介】
新田次郎 : 明治45(1912)年長野県生れ。本名藤原寛人。無線電信講習所(現在電気通信大学)卒業。昭和31(1956)年「強力伝」にて第34回直木賞受賞。41年永年勤続した気象庁を退職。49年「武田信玄」などの作品により第8回吉川英治文学賞受賞。55年2月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    火の巻と銘打たれてはいるが、火花バチバチの激闘編ではなく、武田家の未来を匂わせる描写や、深みのある台詞など、どちらかというと地味なのに、噛むほどに味が出るタイプのスルメ巻。信玄の老いや病、上洛への焦燥がいよいよ色濃く、最終巻が気になるところ。先に『武田勝頼』を読んだ身としては、穴山信君の登場場面に注目してしまうし、勝頼の勇ましさが哀しい。戦シーンが少ないわけではなく、むしろずっと戦が続くのに、そこを主眼とせずにまとめた著者の構成力がすごい。義信逆心→三条の方の死で、先の二巻での印象が変化するところも好き。

  • s-kozy さん

    川中島の戦いを制し、天下人へと近づいたかに見える信玄。しかし、地理的には不利な位置にいたのかな。上洛は信長が先んじる。後継にも問題が。義信とはうまくいかず、勝頼が後を継ぐことに。関東の北条をうまく抑え 、駿河府中城を手に入れた。ついに海のある国に出て、京都への道が見えてきたところで本巻は終わる。大願成就のためには家康の動きや信玄自身の健康状態なども気になるところ。最終巻に続く。

  • 抹茶モナカ さん

    川中島の合戦以来、仲違いしていた息子の太郎義信の無謀、その戒めとしての幽閉。義信は獄中に病死してしまう。勝頼が世継として見られ出し、様々な戦修行をする。これまでより、作者の想像の範囲が拡がっているような気もして、比較的、読みやすかった。個人的に、歴史小説が苦手なため、相変わらず読むのは大変なんだけどね。

  • NAO さん

    義信の信玄追い落とし画策事件。二代続いて父親の追い落としが画策されたというのはなんとも不穏な話だが、信玄のときは成功して義信のときは失敗、結局最終的には人間性を見られてのことなのだろうが、そこまで見られているというのも辛い。この巻では、正室の三条氏も労咳で亡くなる。信玄の周囲では労咳で亡くなる者が多く、信玄自身も若い頃から労咳に苦しんでいたが、肖像や像の雰囲気はがっしりでっぷりなのでちょっと意外な感じがする。

  • 金吾 さん

    ◎戦国武将の業の深さを感じる巻です。信玄と義信は前巻から対立していましたが、何故こんなに修復不可能な状態になったのだろうかと思いました。また今川氏の状態は亡国というものを印象づける書きっぷりでした。

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人物・団体紹介

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新田次郎

1912‐80年。長野県上諏訪生まれ。旧制諏訪中学校、無線電信講習所(現在の電気通信大学)を卒業後、1923年、中央気象台(現気象庁)に入庁。1935年、電機学校(現在の東京電機大学)卒業。富士山気象レーダー(1965年運用開始)の建設責任者を務めたことで知られる。1956年『強力伝』で、第34回直

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