「風神・雷神」〜新実徳英 協奏曲集

JVC K2レーザー・カッティングによる高音質！
和太鼓、オルガン、オーケストラの奏でる「風神・雷神」！

音楽も人間も大自然の一部と考え、新実徳英氏自身、自然の中に身を置いて作曲することが多くなったとか。アルバム・タイトルにもなっている「風神・雷神」は、和太鼓とオルガンとオーケストラの作品。どの楽器が風神あるいは雷神であるかは聴く者の想像力をかき立てます。
　また、オーケストラとヴァイオリン・ソロとの見事な調和を感じ取ることの出来る「カントゥス ヴィターリス」、風の息吹、あるいは大地の声とも思われる歌声の「アニマ ソニート」。どの作品にも新実氏の自然への敬愛、そしてなによりも音への探究心が隅々にまで行き渡り、大自然の中に身を沈めたかのように彼の音楽世界が広がっているのが特徴といえます。
　林 英哲（和太鼓）竹澤恭子（Vn）浜田理恵（Sp）鈴木隆太（Org）らをソリストに迎えた豪華な演奏陣営にも注目です。
　なお、本CDは2004年12月、平成16年度の文化庁芸術祭のレコード部門において大賞を受賞しました。

新実徳英（1947〜）：
[1] 和太鼓とオルガンとオーケストラのための「風神・雷神」（1997）
　［すみだトリフォニーホール委嘱作品］
[2] ヴァイオリン協奏曲 ―カントゥス ヴィターリス― （2003）
　［N響委嘱作品・世界初演］
[3] ソプラノとオーケストラのための「アニマ ソニート」（2002）
　［世界初演］

演奏者
林 英哲（和太鼓）
鈴木隆太（オルガン）
竹澤恭子（ヴァイオリン）
浜田理恵（ソプラノ）
矢崎彦太郎（指揮）／東京都交響楽団
マティアス・バーメルト（指揮）／NHK交響楽団

録音
2003年7月ほか／東京（ライヴ録音）


平成１６年度（第５９回）芸術祭贈賞理由
《レコード部門》 芸術祭大賞
「風神　雷神　新実徳英　協奏曲集」
新実徳英の協奏曲３曲を集めたもの。ソロとしては、それぞれ、和太鼓とオルガン、ヴァイオリン、ソプラノを用い、それらとオーケストラを、変容する響きに基づく抑制された構成で関係づけた。歌う旋律と小さな断片の変化とによって、聴く手に時間を生きることを経験させる力作である。多彩な音色と微妙な音量の変化をもった優れた演奏を、録音も見事に捉えている。