魅惑のヴィクトリア朝 アリスとホームズの英国文化 NHK出版新書

新井潤美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784140884942
ISBN 10 : 4140884940
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;18

内容詳細

大英帝国が産業革命をいち早く達成し、近代の扉を開けたヴィクトリア朝(一八三七〜一九〇一)は、ヨーロッパとは大きく異なる英国らしい「島国根性」的な価値観と美意識が形成された時代であった。日本人にも身近なヴィクトリア朝期の文学・美術・映画などの作品を通じて、英国文化の真髄がわかる一冊。

目次 : 第1章 中産階級化した英国―語り手としてのヴィクトリア女王(女王が書いた物語/ ヴィクトリア女王の子ども時代 ほか)/ 第2章 ディケンズにみる貧困と博愛精神―『クリスマス・キャロル』の家族観(人気作家ディケンズの誕生/ 非日常のお祭りだったクリスマス ほか)/ 第3章 英国の愛国心とテニソン―「シャロットの姫」とラファエル前派(二〇世紀初めのヴィクトリア朝への反動/ イギリス文化になじんでいるテニソン ほか)/ 第4章 階級観と無秩序が生み出すもの―『不思議の国のアリス』の子どもへの目線(ヴィクトリア朝特有の子ども観/ 美化された子どもたち ほか)/ 第5章 大衆社会の娯楽の始まり―探偵ホームズとロンドン(十九世紀の探偵ブーム/ イギリス最初の警官隊 ほか)

【著者紹介】
新井潤美 : 1961年生まれ。上智大学文学部英文学科教授。専門はイギリス文学、イギリス文化、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • k5 さん

    ヴィクトリア朝ってよく聞くけど何だっけ? という疑問に答えてくれるガイドブック。ヴィクトリア女王自身の手になる絵本から、ディケンズ、テニスン、アリス、ホームズとコンパクトに世相と文化を教えてくれます。とくに警察組織の発展や、殺人事件の報道から謎解きに社会的な関心が高まっている背景でのホームズの登場は鮮烈ですね。おすすめです。

  • 南北 さん

    ミドル・クラス的な価値観が定着したとされるヴィクトリア朝についてディケンズやテニソン、『不思議の国のアリス』や探偵ホームズなどから解き明かしている。「はじめに」でディケンズの小説『お互いの友人』を引用して英国人が会話の途中で相手の発音を訂正する尊大な態度を示していると指摘しているところから興味深く読むことができた。近年急速に他民族・多文化国家となりつつあるイギリスだが、本書に描かれている階級社会や「島国根性」は今もなお多くの点で残っていると感じた。

  • ごへいもち さん

    この人の既読本に比べるとイマイチ。著者近影で初めてお見かけ、ステキな人だったのがちょっと嬉しい(*^.^*)

  • Miki さん

    ヴィクトリア朝の知識を得るためにと思ったが、かじる程度だった。とりあえずルイスキャロルきめー。

  • hitotak さん

    ディケンズ、ルイス・キャロル、テニスンなどヴィクトリア女王の時代に活躍したイギリスの文化人の著作、その成り立ちなどを紹介している。彼らの作品がなぜ支持されたのかが、時代背景やイギリスの階級社会などと共に解き明かされるが、もう少し詳しい階級間の暮らし方や嗜好の差などの説明があるとよかった。しかし本書で取り上げられている数々の逸話(王室が指名する桂冠詩人の存在、所属する階級の低さゆえに侮られる警官たちなど)は知らなかった話も多く、イギリスならではの数々のトリビアが書かれていて面白かった。

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