大人の道徳 扶桑社新書

斎藤孝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594080532
ISBN 10 : 4594080537
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
189p;18

内容詳細

道徳はキレイごとではありません。
先人たちが伝えてくれた「精神文化」と「身体文化」の結晶です。

よくビジネスパーソンに必要なスキルとして「IT・会計・英語」の3つが挙げられたりしますが、
私はここに「道徳」も入れたい! と本気で思っているほどです。

インターネットが世界中を駆け巡り、すべての情報が一瞬のうちに共有されるグローバル社会において、 人間関係はどんどん多様に、そして複雑になっています。

本来人を幸せにする技術が、人をおとしめたり、誤解したり、孤立化させる要因にすらなっています。
こうした閉塞感のただよう社会を生き抜くために必要なのが、本当の意味での「道徳」なのです。――(「はじめに」より)

【目次より】
はじめに――大人たちにこそ「道徳」は必須の能力

第1章 今までの価値観が通用しない時代
1 大人たちの非道徳的な振る舞い
2 変容する家族のカタチを踏まえた価値観の再構築
3 冷静な「世間の目」を自分の中に持つ

第2章 道徳=心+精神文化+身体文化
「心」――個人的で移り変わりやすい感情や気分
「精神文化」――共同体で共有される普遍的な意思、気構え、秩序
「身体文化」――礼儀作法、書道、武道など……

第3章 今の日本人が軽視する「礼」は形式的だからこそ意味がある
仁、儀、礼、智、信――5つの徳目
剣道でガッツポーズがいけない理由
「礼」で「心」を制御する
形式化されているから誰にでも通じる……

第4章 道徳のベース「理解力」と「対話力」を育むために文学に触れ「心」を知る
1 文学から「心」を学び人間を理解する
2 他者を理解するために対話を続ける
3 対話を続ける粘り
4 どうしても苦手な相手には「敬遠策」

第5章 ネット社会が増幅させる人間の負の感情を直視する
1 IT社会は今まで以上にコミュニケーション力が必要
2 SNSが中世の魔女狩りを現代に再現させた

第6章 他者とより良い人間関係を築くために道徳を実践する
1 日本人は押しが弱いが道徳が試されるのは行動時である
2 他者とより良い人間関係を築くための道徳
3 道徳は「できるか、できないか」
4 今汝(なんじ)は画(かぎ)れり

おわりに――精神文化と身体文化を受け継ぎ道徳を実践する

【著者紹介】
齋藤孝 : 明治大学文学部教授。昭和35(1960)年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kayoko さん

    想像していた感じとはちょっと違ったけど、『なるほど』と思える場面もあり勉強になった。

  • ムーミン さん

    「心をコントロールする技術こそ精神文化」「場に対する当事者意識を持つ」「文学の良さは、読めば人間観が鍛えられること。人間理解力が高まる」「人間の弱さ、人間らしい駄目なところ、あるいは行き過ぎた情熱とか、そういうものを含んでいるのが文学の世界」勉強になりました。

  • assam2005 さん

    他者との人間関係をこじれさせることなく、円滑にコミュニケーションを行う。子供の頃授業で聞いた内容よりもより生活に密着した内容を説明してくれます。「精神文化」と「身体文化」が鍛えられ根付いていない上に「心」だけが誇大化し暴走するのが最近の傾向。読んでいて「ああ、なるほど」と思いました。昔の「理由は教えてくれないのに、とにかくやらなきゃいけない」多くの事はここに生きていたのか。訳のわからないままでも鍛えられていたのだと気づくこともチラホラ。それを子供世代にどう伝えていくべきか、考えさせられました。

  • akira さん

    まちライブラリー府立大本。 いい内容だった。最近多いSNSでのトラブルやあおり運転の事件の根本にあるものが理解できる。不寛容さ、攻撃性、モラルの低下などには原因があることがわかる。 気になった一節。自身に正義を持って他者の行為を見る時、たしかに感じる『諌めたい心』。しかしはたしてそれは本当に正義だろうか?人間の習性として心にとどめつつ、まずは人間の多様性を認める勇気を持つことからはじめよう。 「正義感を抱いている時、人はいともたやすく攻撃性のリミッターを外してしまうのです」

  • シャコタンブルー さん

    「己の浴せざる所、人にほ施す勿れ」(自分がやられて嫌なことは人にするな) 斉藤さんの「声に出して読みたい日本語」を授業で使っている小学校の1年生の子供達は、この言葉が一番好きだそうだ。小学校1年生でも道徳の基本中の基本を理解しているこに感銘を受けた。 それが高学年になるといじめ、無視、暴力・・大人になるとパワハラ、セクハラ等どこでどう間違えてしまうのか・・。「継承されてきた精神文化と身体文化が習慣として個人に見につく。それが道徳心の土台です。」と著者は述べている。今の大人に必要なもの、それは道徳だ。

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人物・団体紹介

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斎藤孝

岐阜聖徳学園大学教育学部教授。1980(昭和55)年中央大学法学部卒業。1995(平成7)年聖徳学園岐阜教育大学(現岐阜聖徳学園大学)教育学部講師。その後、助教授を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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