團十郎切腹事件 中村雅楽探偵全集 1 創元推理文庫

戸板康二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488458010
ISBN 10 : 4488458017
フォーマット
出版社
発行年月
2007年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,663p

内容詳細

江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。美しい立女形の行方を突きとめる「立女形失踪事件」、八代目市川團十郎自刃の謎を読み解く、第42回直木賞受賞作「團十郎切腹事件」など全18編。旧「宝石」掲載時の各編解説をはじめ豊富な資料も併録。ミステリ史に燦然と輝く名推理の数々を完全収録。

【著者紹介】
戸板康二 : 1915年東京生まれ。慶應義塾大学国文学科卒。劇評家、歌舞伎・演劇評論家、作家、随筆家の顔を持つ。江戸川乱歩のすすめでミステリの執筆を開始し「宝石」にデビュー作「車引殺人事件」を発表する。1959年、「團十郎切腹事件」で第42回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまご さん

    歌舞伎は全然詳しくないのですが,その舞台の華やかさと,ひける先の奈落との落差,俳優たちの私たちとそう変わらない・けれども芸の道に関係してくる私たちは経験しないであろう日常が楽しめました. 表題作目当てであとは良く知らなかったのですが,乱歩に口説かれて小説家デビューした作者.その後9作品ほど乱歩が短い惹句を書いていて,それもすべて収められている,資料的にもよい文庫なのではないでしょうか. 当時ドラマ化されていたそうですが,見てみたいなあ.

  • kochi さん

    8代目市川團十郎は、江戸末期の名優であるが、江戸を出て名古屋での公演の後、上方で突然自刃する。人間ドック中の老名優中村雅楽(がらく)は、この上方行き道中のある事件についての謎に迫る(表題作)… 『時の娘』を彷彿とさせる表題作や、歌舞伎の舞台や俳優たちにまつわる事件を老優が解決する雅楽シリーズ。歌舞伎という独特の世界、例えば、人形浄瑠璃を模して人が操り人形のように踊る「人形振り」の発想には驚かされるし、菅原道真をモデルとした『菅原伝授手習鑑』の恐ろしい側面等、についての知識も増え、まさに世界の広がる感じ。

  • きのこ さん

    直木賞72/187 18話600頁。表題作もいいけど最終録の「文士劇と蝿の話」もいい。いや、どれも乙な歌舞伎推理小説。老雅楽、万歳!

  • タカギ さん

    折り返しを見て驚いた。収録作品のタイトルがずらりと並んでいる。その数18。全て約30ページの短編である。そして約60ページの解説やあとがきが付いて、総ページ数は660超となっている。『中村雅楽探偵全集』とあるように、歌舞伎の老優・中村雅楽が身辺で起きた事件の推理をし、解決に導いている(1編だけ直接雅楽が解決しない話がある)。50年以上前の話なので古臭いのはやむを得ない。トリックもなるほどと思うものと、どうかなあと思うものがある。雅楽は洒脱な人物で楽しめた。作者は表題作で直木賞を受賞している。

  • シガー&シュガー さん

    演劇評論家だった戸板が乱歩に書かされた名探偵「中村雅楽」。齢60歳越えの歌舞伎俳優・雅楽が、梨園を中心にした芸能関わりで起こる事件を安楽椅子探偵よろしく解決していく短編がぎっしり。赤江瀑のような暗い色気はないけれど、歌舞伎の持つ独特の空気が事件に織り込まれ、それを理性的な推理で整理していく流れはむしろさわやか。八代目団十郎目的で読んだけれど、それについては戸板の事情通・ミステリ好きが返って味気なかったかも。南原幹雄の謎解きのほうが好みでした。雅楽シリーズはせわしない日々から脱せる時にじっくり読みたいです。

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人物・団体紹介

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戸板康二

1915(大正4)年、東京に生まれる。慶應義塾大学国文科卒業後、『日本演劇』編集長時代から歌舞伎評論を発表し、その方面の業績により戸川秋骨賞、芸能選奨文部大臣賞などを受賞。江戸川乱歩のすすめでミステリーの執筆を開始する。1958年に発表した「車引殺人事件」の好評を受け、中村雅楽シリーズを数多く執筆。

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