熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する

想田和弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309246703
ISBN 10 : 4309246702
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
290p;19

内容詳細

憲法改定、集団的自衛権、秘密保護法、原発再稼働…ずるずるじわじわコソコソと進むファシズムに抗うために。『選挙』『精神』等の“観察映画”で日本を見つめる著者による、初・評論集。

目次 : 第1章 ニッポンの根拠を疑う(レジスタンスの時代に/ 法律が大の苦手な僕が改憲問題を論じる必要に迫られる理由/ ベアテさんの遺言 ほか)/ 第2章 観察という手法(アテのない、散歩のように/ 風景が変わるとき/ 猫薬 ほか)/ 第3章 権力と表現(「精神病患者」の素顔を撮る/ やわらかい部分/ ドキュメンタリーとフィクションとノンフィクション ほか)

【著者紹介】
想田和弘 : 1970年栃木県足利市生まれ。映画監督。東京大学文学部卒業後渡米、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツ映画学科卒業。93年からニューヨーク在住。台本・ナレーション・BGM等のない、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの手法で『選挙』を発表、ピーボディ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 奥澤啓 さん

    (カバーから)「今、この二ッポンの状況を一気に解決するような特効薬はないと思う。むしろ「特効薬など絶対に存在しないし、期待してはならない」と肝に銘じることから始めたい。しかし、まだまだやれることはあるし、打てる弾はある。僕はそう、信じている。ファシズムにとって最も邪魔なのは、主体的で自律的で能動的な個人の存在なのだからー」

  • 奥澤啓 さん

     あべこべで倒錯した考えの人が社会の色々な世界で影響力を持っているのですから、違憲法案が、白昼堂々、文明国の国会を通過してしまうのです。そういうことが頻繁に起きると、非常識が常識になってしまい、一般市民も興味が失せて感覚が麻痺してしまう。そうこうしているうちに、映画作家想田和弘氏が言うところの「熱狂なきファシズム」が低温火傷のように浸透し、気がついた時は、取り返しがつかないほど社会が変貌しているのでしょう。これに抗するには、市民も勉強して声を上げつづけるしかないのです。

  • ヒデミン@もも さん

    全日本おばちゃん党に早速入党いたしました❢ でもやっぱり私はオッサンでもあるかも。自民党はブラック党❢  さすが映画監督、上手いこと言います。 みんなマスゴミのせいにするけれど、大事な問題が忘れられていくのは、マスゴミのせいだけではない。一人一人がたとえ小さくても強い意志を持ち続ければこの国は変る。と思う。 私にできることは、まぁ選挙に行くことぐらいなんだけどね。 ドキュメンタリーの本を読むのは好きだけど映像は苦手。どうしてなのかはわからない。本より映像の方が真実に近いのかな? それもわからない。

  • 奥澤啓 さん

    タイトルに吸いよされるようにして読み終えた。日本の民主主義の危機を憂う思いに貫かれた第一章「二ッポンの根拠を疑う」を特に読みたい。自民の憲法草案を「民主主義をやめよう」という提案だと言い切り、今の自民は「ブラック政党」ではないかと問いかける。特定秘密保護法、原発推進、TPP、解釈改憲をこっそり、ひそかに推し進め日本はどこへ向かうのかと危惧する(本書は去年8月の出版)。すでに安保法制は成立した。安倍政権が目指すのは日本の軍事大国化だ。次は改憲だ。ファシズムに抵抗するには市民が能動的に動くことしかない。

  • あちゃくん さん

    観察映画の監督、想田さんの社会評論集です。映画「牡蠣工場」を見てそれを制作した想田さんについてもっと知りたくなったため手にとってみました。読んでいて思ったのは、漠っとした意見ですが、ものの見方が養老孟司さんと近いなと感じました。養老さんは解剖学という手法で、想田さんは観察映画という手法で、共に社会を腑分けして細かく見ていくことに長けているんでしょうね。彼の映画はこれからも追いかけて行こうと思っています。

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