灰の劇場

恩田陸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309029429
ISBN 10 : 4309029426
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
339p;20

内容詳細

「私は確かにその二人を知っていた。もっとも、私はその二人の顔も名前も知らない。」恩田陸の新境地となる、“事実に基づく物語”。

【著者紹介】
恩田陸 : 1964年、宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞、17年『蜜蜂と遠雷』で直木三十五賞と二度目の本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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新聞で見かけた三面記事をきっかけに、自殺...

投稿日:2021/04/21 (水)

新聞で見かけた三面記事をきっかけに、自殺した女性二人についての舞台の脚本を書いていくお話。作成する過程が、まるで恩田陸さんの創作過程を見ているよう。なぜ自殺するに至ったのか、少しずつ二人の女性像が浮かび上がっていく。そして、デジタルネイティブや戦争など、さまざまな事柄について考えさせられる。読み進めるうちに、現実と虚構の境が曖昧になっていくとともに、形式にこだわる必要もないのだと気付かされる。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    四月の第一作は、恩田 陸の最新作です。恩田 陸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、私小説的な二進法幻想小説でした。続いて、『白の劇場』へ。 https://book.asahi.com/article/14218934

  • 旅するランナー さん

    大学時代の友人同士で一緒に住んでいた女性二人が橋の上から飛び降り自殺した記事が、刺さった棘のように作家の心に引っ掛かる。小説化・舞台化されていく中で、現実と架空が混ざり合う。リアルな幻想、現実感のある妄想、地に足ついた空想が沸き上がる。村上春樹を思わせる、近くに潜む穴、顔のない人々、虚構の世界に生きている実感など、生と死への不安や恐怖を掻き立てられる。そして、貴方は不思議な読後感を反芻することになるだろう。

  • いつでも母さん さん

    これは何という括りの小説なのだろう。括りなんて関係ないのだな、きっと。このタイトルとカバーから連なる町の景色はそこはかとなく私を不安にさせる。この住宅の一つ一つに物語はあって、つまり事件もあってそれは私が『知った』ような気がしてる事が多いのだ。そんな感じを恩田さんは本作に練り込んでいて、自分の感情と並行して実在の人物を充てて描いているのが巧い。見ているようで見ていない、知らないようで実は経験してたりする。人の記憶の不確かさと脆い感情がどうにも怖い。『無い』ことがスイッチを押した?この二人は先の私なのかも…

  • のぶ さん

    内容は面白く、読みやすい文章だったが、構成が自分の思っていたものとは全く異なっていた。本の帯に“事実に基づく物語”とありどんな人物が描かれるのか読み進んだが、本は0と1と(1)の章で区切られている。橋の上から投身自殺した中年女性2人組の記事を目にすることで、物語は始まる。「私」と「私」の創りだす二人の物語が交互に語られる。それぞれの章は、複雑に絡み合い、恩田さん自身のエッセイと、創作した小説が混在したような中身。混乱するような難解さはないが、二重構造になったこの一冊は、恩田さんの才能を感じさせた。

  • うののささら さん

    新聞記事で見たという一点のみで長い間忘れられず心に刺さり続ける女性ふたりの心中自殺。無数の事件の中から心を捉えた不思議を作家らしく考えていく。調べてみると記憶とはいい加減で匿名だから想像できたリアリティはビジュアル化されたとたん失われる。恩田陸さんも歳を重ね、すぎた月日のはやさを実感し人の死を考え重大な真実を書く年齢になったかな。たしかに新境地で思いが伝わってきてよかったです。

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