滅びの園 幽BOOKS

恒川光太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041064320
ISBN 10 : 4041064325
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
320p;20

内容詳細

一人の男の見る夢がすべての鍵を握る。滅亡に向かう世界。異才・恒川光太郎が幻視する残酷で美しい世界の終わり。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    勤務先の20歳台の美形女子社員のリクエストで図書館予約した作品、彼女に渡す前に読みました。久々の恒川光太郎です。著者は『夜市』のイメージが強いので、ホラーでカルトな作品かと思いきや、パラレルワールドSF幻想小説でした。

  • しんたろー さん

    読むのが惜しくて長らく積んでいたが読み終わった今、心地好い脱力感に包まれている。純然たるSFなので、独特な和テイスト『夜市』の熱烈ファンには受け入れ難いかもしれないが、不評も多い『スタープレイヤー』シリーズも好きな私にとっては、期待に違わぬ良質なファンタジーに思えた。「もし自分が、鈴上、聖子、理剣なら」と視点が変わる毎に考えさせられ、正義や人生、更には地球規模の人間の在り方まで想いを馳せた。卓越した発想を読み易い文体で描く恒川ワールドは健在で、今年のMY BEST 10入りは決定!早くも次作が待ち遠しい♬

  • yoshida さん

    人生に疲れた男がふと降りた駅。焦り東京に戻ろうとするが彼は帰れない。見知らぬ街は彼の理想郷となる。一方、彼が去った世界では正体不明の生物プーニーが現れる。多くの人々が亡くなり、世界は滅亡しようとする。読んでいて、村上春樹さんの「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を連想したりした。世界の滅亡を救う「核」の破壊。その正体に驚愕する。誰かの夢や理想は、誰かの地獄であった。誰かの願いが叶う頃、誰かが泣いている。かつて聞いた曲の一節を思い出す。SFの世界観を持つ幻想小説。引き込まれて一気読みの作品だった。

  • おしゃべりメガネ さん

    恒川さんの作品でレビューを書くと本当にいつも’困って’しまいます。というのも、あまりにもスゴすぎる世界観でとにかく圧倒されてしまうからです。本作もファンタジーであり、SFであり、ちょっとしたホラーでもありと完全無欠な恒川さんワールドが展開されます。話の軸は有川さんの『空の中』にも通じる不可思議な生物「プーニー」との時空を越えた長きに渡る戦いが綴られています。そこには特殊な能力を要するキャラも数名登場し、あたかもこの世界が普通かのような錯覚にさえ陥るほど引き込まれます。タイトルも秀逸で見事な作品でした。

  • chika さん

    恒川ワールド満載の作品です。 プーニーのネーミング、描写が作品の魅力度を更にアップしてます。作風でいうとヘブンスメイカー+夜市にSFの巨匠、眉村卓がミックスされた印象。想念、希望、死生観、夢、色々考えさせる秀作です。(๑˃̵ᴗ˂̵)

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人物・団体紹介

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恒川光太郎

1973年東京都生まれ。2005年本作で日本ホラー小説大賞を受賞。単行本はデビュー作にして直木賞候補となる。続く『雷の季節の終わりに』『草祭』『金色の獣、彼方に向かう』(角川文庫版は『異神千夜』に改題)は山本周五郎賞候補、『滅びの園』は山田風太郎賞候補となる。14年、『金色機械』で日本推理作家協会賞

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