天皇と中国皇帝 菊と龍の文様で読み解く 平凡社新書

彭丹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582860047
ISBN 10 : 4582860044
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
追加情報
:
310p;18

内容詳細

中国歴代の皇帝たちが強く願いながらも成し遂げられなかった「万世一系」の思想が、中国の文化を数多く取り入れた日本において、現代にいたるまで一二六代、絶えることなく続くのはなぜか。中国で最高権力の象徴とされる「龍」ではなく、「菊」が象徴とされていく過程から読み解く。万世一系の国・日本と革命の国・中国。天皇と皇帝から見る日中比較文化論。

目次 : 第1章 むなしく泳いだ龍―卑弥呼(絳地交龍錦/ 明帝の苦悩 ほか)/ 第2章 八岐大蛇の謎―天武天皇(八岐大蛇/ 龍が見えかくれする ほか)/ 第3章 龍が鳳凰になる―持統天皇(高御座の鳳凰/ 朱鳥に改元 ほか)/ 第4章 菊の剣―後鳥羽天皇(二人の詩人帝王/ 花間の歌 ほか)/ 第5章 龍と菊のたたかい―明治天皇(中国を支那と呼ぶ/ 中国への思い ほか)

【著者紹介】
彭丹 : 四川省(重慶)生まれ。四川大学で日本文学を学び、中国西南航空会社勤務を経て日本に留学。東京学芸大学大学院で修士号、法政大学大学院で博士号を取得。現在、法政大学兼任講師、法政大学国際日本学研究所客員学術研究員、大本山建長寺研究員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    日本の天皇は万世一系を実現したが、中国の歴代皇帝はどの王朝も永続できなかった。その理由を天皇は俗世の政治に関わらず菊のような美しさを保ったのに対し、龍をシンボルとした皇帝は専制独裁を常道としたところに見る。だからこそ藤原氏や武家政権も簒奪しようとせず、象徴たる天皇の下で実権を握ることに満足したが、中国では権力を振るうためには自ら皇帝となるしか道はなかったのだ。天皇が最も中国皇帝に近づいた大日本帝国の崩壊は必然であり、皇帝が消えても中国の政治は人治主義のままだ。国と国民のあり様が菊と龍の紋章に刻まれている。

  • ふたば@気合いは、心を込めて準備中 さん

    私見だが、この著者は日本の天皇についても、天皇制についても誤って認識しているように思う。皇帝と天皇、日中の文化、歴史を比較する試みは興味深いが、あくまでも正しい認識のもとに比較している場合であって、これでは読んでいる側に訴えかけてくるものがない。日本は確かに唐代までの文化、政治を学んで国づくりをした。今でもその頃から培ってきたものが多く残っている。しかし、同じ国造りがしたかったわけではなく、学モノが無くなった後は、主に通商を通じて繋がってきたのだ。双方を同じ位置から比較せねば、成り立たない検証である。

  • 偽教授 さん

    内容はとっちらかっているが、中国人が俯瞰した天皇制の概観に関する本ということで、興味深いテーマを扱った本ではある。

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彭丹

四川省(重慶)生まれ。四川大学で日本文学を学び、中国西南航空会社勤務を経て日本に留学。東京学芸大学大学院で修士号、法政大学大学院で博士号を取得。現在、法政大学兼任講師、法政大学国際日本学研究所客員学術研究員、大本山建長寺研究員など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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