CD 輸入盤

歌うように、そして静かに〜弦楽四重奏による緩徐作品集 ケラー四重奏団

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
4811052
組み枚数
:
1
レーベル
:
Ecm
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


歌うように、そして静かに〜ケラー四重奏団
ベートーヴェン、バッハ、クルターグほかによる緩徐作品集


バルトーク弦楽四重奏曲全集の名盤(ERATO)で知られるケラー四重奏団が、それとは正反対ともいえる静かで美しいアルバムをつくりました。
 アルバム・タイトルの「Cantante e tranquillo(カンタンテ・エ・トランクイロ)」は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番第3楽章に付された言葉で、「歌うように、そして静かに」という意味をもっています。
 アルバム冒頭と最後に置かれたこの音楽は、マーラーが交響曲第3番の終楽章に引用した魅力的な旋律で開始され、ベートーヴェンが得意とする変奏曲の手法で進められて行きます。
 リゲティの弦楽四重奏曲第2番の第5楽章は、難曲として知られる作品を締めくくる部分で異常に細かな音の動きが印象的。
 バッハの『フーガの技法』からのコントラプンクトゥス1はおなじみの名曲。整然と示される対位法の美しさが見事です。
 クルターグの『彼方より 5』は、オーストリアの音楽学者で出版もおこなっていたアルフレート・シュレーへのオマージュとして書かれたものです。シュレーは戦時中ユダヤ人作曲家の作品を保護し、戦後は出版に務めた人物でした。
 シュニトケのピアノ五重奏曲の第5楽章は、亡くなった母を追悼して書かれた悲痛で美しい作品です。
 ウズベキスタン出身の作曲家、クナイフェルの『澄んだ透明な空気の中で』より第2番「秋のゆうベに」は、タイトル通りひんやりした美感です。
 そして再びバッハの『フーガの技法』からの選曲で、今度は最後の「コントラプンクトゥス14」です。この曲の途中でバッハの作曲は中断していますが、ケラー四重奏団はそのままの形で演奏しています。
 クルターグの『エンドレ・セルヴァンスキを追悼して』より「Arioso Interrotto」は、ハンガリーの作曲家、セルヴァンスキについての作品です。
 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番の第5楽章「カヴァティーナ」は、オーケストラでも演奏されたりするあたたかで美しい人気作品。
 ここからは4曲連続でクルターグの作品。
 『Flowers We Are』より「ミヤコへ」は、クルターグと親しい日本人合唱指揮者、降矢美彌子の父親が亡くなった際にクルターグが書いて贈った作品。
 『バッハへのオマージュ』はオマージュ好きのクルターグならではのどこかバッハ風な小品。
 『リガトゥーラY』は、中世のネウマ連結符を意味するリガトゥーラによる静かな中にも刺激的なサウンドの聴かれる作品です。
 『リガトゥーラ−フランセス=マリーへのメッセージ』はアメリカのチェリストで作曲家、フランセス=マリーのために書かれた作品。
 そして最後はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第16番の第3楽章が再び登場します。

【ケラー四重奏団】
ロングセラーとなっているバルトーク弦楽四重奏曲全集での無類に力強い演奏でも知られるケラー四重奏団は、1987年にフランツ・リスト音楽院の学生達によって結成され、ほどなくエヴィアン国際弦楽四重奏コンクールと、ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールで優勝を飾ったことで話題になったカルテット。以後、四半世紀以上に渡ってバッハから現代作品に至るレパートリーで高水準な演奏を聴かせてきました。(HMV)

【収録情報】
● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番へ長調 Op.135より第3楽章
 録音:2012年11月

● リゲティ:弦楽四重奏曲第2番より第5楽章
 録音:2011年10月

● J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080よりコントラプンクトゥス1
 録音:1997年5月

● クルターグ:彼方より 5
 録音:2012年11月

● シュニトケ:ピアノ五重奏曲より第5楽章
 アレクセイ・リュビモフ(ピアノ)
 録音:2000年6月

● クナイフェル:『澄んだ透明な空気の中で』より第2番『秋のゆうベに』
 録音:2000年10月

● J.S.バッハ:フーガの技法 BWV.1080よりコントラプンクトゥス14
 録音:1997年5月

● クルターグ:エンドレ・セルヴァンスキを追悼して Op.28より「Arioso Interrotto 」
 録音:1995年11月

● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 Op.130より第5楽章「Cavatina」
 録音:2012年11月

● クルターグ:『Flowers We Are』より『ミヤコへ』
 録音:2012年11月

● クルターグ:バッハへのオマージュ
 録音:2012年11月

● クルターグ:リガトゥーラY
 録音:2012年11月

● クルターグ:リガトゥーラ−フランセス=マリーへのメッセージ
 録音:2012年11月

● ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番へ長調 Op.135より第3楽章
 録音:2012年11月

 ケラー四重奏団

 録音方式:ステレオ(デジタル)

収録曲   

  • 01. Lento Assai, Cantante E Tranquillo String Quartet in F, Op.135 7:20
  • 02. Allegro Con Delicatezza - Stets Sehr Mild String Quartet No. 2 1968 5:39
  • 03. In Contrapunctus the Art of Fugue, BWV 1080 4:00
  • 04. Aus Der Ferne V Aus Der Ferne V 2:55
  • 05. Moderato Pastorale Piano Quintet 1972-6 4:22
  • 06. An Autumn Evening in Air Clear and Unseen 7:15
  • 07. Contrapunctus XIV the Art of Fugue, BWV 1080 10:30
  • 08. Arioso Interrotto (Di Endre Szervnszky) Larghetto Officium Breve in Memoriam Andreae Szervnszky, Op.28 1:20
  • 09. Cavatina. Adagio Molto Espressivo Quartet No.13 in B Flat, Op.130 6:56
  • 10. Flowers We Are - Miyako Flowers We Are - for Miyako 1:27
  • 11. Hommage Bach Hommage Bach 1:19
  • 12. Proper Aventura y Ligatura y 2:30
  • 13. League Tura for Two Violins Ligatura - Message to Frances-Marie 1:58
  • 14. Lento Assai, Cantante E Tranquillo String Quartet in F, Op.135 7:20

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 ECMがコンピレーションCD作るとこう...

投稿日:2015/05/10 (日)

 ECMがコンピレーションCD作るとこうなる、という典型的な作品集。バッハからクルタークまで幅広い年代・ジャンルから妙なる選曲。ベートーヴェンの四重奏曲の楽章を核として歌と瞑想、祈り、思索へと通じる。現代曲でもギシギシしたものはなく総じて聴きやすく美しい。バッハやベートーヴェンも目をつぶって静かに聴いていたいくらいにケラーSQ4人の線が絡み合う。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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