回廊の陰翳 文春文庫

広川純

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167838287
ISBN 10 : 4167838281
フォーマット
出版社
発行年月
2012年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
広川純 ,  
追加情報
:
440p;16

内容詳細

京都市内を流れる琵琶湖疏水に浮かんだ、男の溺死体。親友の死に疑念を抱いた若き僧侶・蜷川賢了は、遺体から違法ドラッグが検出されたことを知り、調査に乗り出す。一方警察には、国宝級の仏像の不正売却を告発する怪文書が届いていた―。京都に君臨する巨大宗派の欺瞞を抉り出す、新・社会派ミステリー。

【著者紹介】
広川純 : 1946年京都府生まれ。69年名城大学法学部卒業。会社勤務を経て、86年に保険調査会社へ転職し88年に独立。2006年に『一応の推定』で、第十三回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mazda さん

    大作です。なかなか面白かったです。僧侶の溺死に始まる一連の事件を追いかける僧侶が、自らの命の危険を顧みず真実を追求します。そして、最後は何とも悲しい結末に…。実際のお寺で、こんな不正が起きていたとすれば、一体私たちは何を信じたらいいのだろう、と感じさせる作品です。オススメです。

  • エドワード さん

    京都は寺社で成り立っている都市だ。役所もマスコミもヨイショしかしない。青年僧の溺死事故に不審を抱く三人の同級生たち。「重要文化財の仏像が建築業者に売られている」との告発に内偵を始める刑事たち。二つの事件はともにK宗総本山瞭明寺につながって行く。総本山の内部は議会があり大臣がおり権力闘争があり、全く俗世間と変わりない。「坊さんも人間ですがな」身もフタもない話だが、仏陀の教えにお布施も戒名も檀家も無い。寺院も経営せねばならず、信徒も救わねばならず、お寺も大変だ。現代の宗教のあり方へ鋭く迫るミステリーだった。

  • ブラックジャケット さん

    自分の知らない世界を覗くのは面白い。そんなことあるの、とビックリなのだが、このミステリは京都仏教界を舞台にしている。巨大K宗の末端の若い僧が、伏見の琵琶湖疎水で不審死体として浮かんだ。彼の親友蜷川賢了が真相解明に乗り出す。しかし巨大宗門には監察官を始め、権力中枢の圧力は 賢了の動きを牽制する。そして同宗の寺院から重要文化財の弥勒菩薩が民間に流失している、という告発が警察に届く。複数の犯罪が、うごめく群像の中で進行する。巨大な権力と化した宗門世界が恐ろしい影を投げる。社会派ミステリとして力を発揮した佳作。

  • yuu@mayu さん

    『☆☆☆.5』題材はちょっと新鮮だったので期待してたけど…。他の方のレビューとまったく同じ様な感想になってしまいます。まあ、そうなるよねとか、二時間ドラマならまあまあかなとか。残念。

  • カタコッタ さん

    『一応の推定』をとても好ましく読んだので、本書を気にしつつやっと読めました。落ち着いた文章で読みやすいです。途中で逮捕されるべき人物が分かるのも私好みの展開です。でももうひとひねり有れば良かったかとも思います。寡作なのでしょうか、気になる作家のひとりなので、次作を楽しみにしております。☆4。

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