人口減少社会のデザイン

広井良典

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492396476
ISBN 10 : 4492396470
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
316p;19

内容詳細

2050年、日本は持続可能か?「日立京大ラボ」のAIが導き出した未来シナリオと選択。「都市集中型」か、「地方分散型」か、あるいは第3の道はあるのか。借金の先送り、格差拡大、社会的孤立の進行…転換を図るための10の論点と提言。

目次 : イントロダクション AIが示す日本社会の未来―2050年、日本は持続可能か?/ 第1章 人口減少社会の意味―日本・世界・地球/ 第2章 コミュニティとまちづくり・地域再生/ 第3章 人類史の中の人口減少・ポスト成長社会/ 第4章 社会保障と資本主義の進化/ 第5章 医療への新たな視点/ 第6章 死生観の再構築/ 第7章 持続可能な福祉社会―地球倫理の可能性

【著者紹介】
広井良典 : 京都大学こころの未来研究センター教授。1961年岡山市生まれ。東京大学・同大学院修士課程修了後、厚生省勤務を経て96年より千葉大学法経学部助教授、2003年より同教授。この間マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。16年4月より現職。専攻は公共政策及び科学哲学。社会保障や環境、医療、都市・地域に関する政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っている。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞。その他の著書に『日本の社会保障』(第40回エコノミスト賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    社会保障の大家、広井先生の集大成。これまでの著作をベースに人口減少社会を迎えた日本をどうリデザインしていくべきかを説く。人生前半の社会保障の充実や、多極集中の実現と歩いて楽しめるまちづくり、都市と農村におけるさまざまな再分配システムの導入など、実践的な提案は一読に値する。先進国で最も社会的孤立度が高い国になった日本。その解決にはコミュニティの復活が欠かせない。全国にそれぞれ8万ある寺や神社(ちなみにコンビニは6万)を新コミュニティの核とする構想は先祖返りの感があるが、回り回って元に戻るというのは興味深い。

  • 速読おやじ さん

    国民全体が一つの方向に向かっていた高度成長期に多くの人口が都会に流れた。現在の地方の人口減少問題はその負の遺産との側面が大きい。最近の若者はローカル志向でダメだみたいな事を言う人といるが、逆に良い兆しなのかもしれない。理想的な地方都市は欧州に多い。車と人が分離されているのがポイントだ。日本の都市は米国モデルで車中心。人生前半の社会保障が必要と主張する。フローからストック。グローバル化の先にあるのは分散型社会だ。元々あった伝統的な共同体から公私を経て、また新たなる共同体=コミュニティの時代が求められる。

  • shikada さん

    人口減少が進み、財政危機と格差拡大、社会的孤立が増加する日本は、どうすれば持続可能なものになるか、を考える一冊。著者は、東京一極集中でも地方への薄い分散でもない、多極集中(多極でありながら、一つ一つの極は集約的であり、徒歩でのコミュニティ空間を形成できる都市)を目指すべきと論じる。そのためには、車中心の街づくりをやめ、徒歩での交流ができる街が必要とのこと。従来の日本のコミュニティは、同調と排除に基づく「農村型」だから、独立した個人がゆるくつながる「都市型」のコミュニティを目指すべき、との記述はおもしろい。

  • おせきはん さん

    人口減少、少子化の進む日本社会の将来像について、コミュニティや社会保障のあり方から死生観まで幅広く論じています。子育て支援以前の問題である経済的な事情から結婚したくても結婚できない若者の存在、コンパクトシティの概念を広域的に広げた多極集中の地域構造の有効性をはじめ、将来を考えるに当たって重要な論点を確認できました。

  • さきん さん

    財政に対する考え方が柔軟ではない。グローバルが進むからローカル化も進むということではなく、ローカルが失われる、多様性が失われていることに対する危機意識が若い世代の一部に芽生えているといったほうが正確な説明だと思う。途上国から先進国に変化するに従って死亡率の低下をGDPとの関連性で説いている図は明快であったが、より高い相関性なら、水インフラの整備率の方を示すのでないだろうか。

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