決壊 下

平野啓一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784104260089
ISBN 10 : 4104260088
フォーマット
出版社
発行年月
2008年06月
日本
追加情報
:
20cm,402p

商品説明

デビューから10年。新たな代表作!衝撃の長編1500枚!

違う、俺じゃない、俺は殺していない!
「悪魔」とは誰か?「離脱者」とは?止まらない殺人の連鎖。事件は予想外の展開を迎える。そして、明かされる真相。決して赦されない罪を通じて現代人の生を見つめる大作!

「罪を償って更正して欲しいと、こんな時には、決まり文句のように言われる。しかし、彼女の願いは、ただ、元に戻して欲しいということだけだった。
それが絶対に不可能だとして、何をどうしてもらえれば、自分は気が済むのだろうか?地面に頭を擦りつけて、泣きながら謝罪されれば、がんばって生きて欲しいというような気持ちになるのだろうか?そんな風に反省して、彼が将来、立ち直った姿を見れば、良介が殺されたことも無駄ではなかったと納得できるのだろうか?どうして!彼女は、教えて欲しかった。それでいいのかどうかを。そして、それが一体、何なのかを。」  (本文より)


〈平野 啓一郎〉 1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。大学在学中に発表した『日蝕』で第120回芥川賞を受賞。
著書に、『一月物語』『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『あなたがいなかった、あなた』などがある。『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。小説執筆の傍ら、対談、評論等も行い、音楽に関連する著作としてはジャズ・ジャーナリスト小川隆夫氏との共著『マイルス・ディヴィスとは誰か』『TALKIN’ジャズ×文学』がある。また、『葬送』では、ショパンとドラクロワを主人公に据え、近代ヨーロッパの精神史を2500枚に渡って描き出し、グレン・グールド生誕75周年の企画アルバム『平野啓一郎と辿るグレン・グールドの軌跡』では、グールドの音楽を、文学者ならではの独自の視点で解き明かすなど、音楽への深い造詣がある作家としても知られている。

内容詳細

“悪魔”とは誰か?“離脱者”とは?止まらない殺人の連鎖。ついに容疑者は逮捕されるが、取り調べの最中、事件は予想外の展開を迎える。明かされる真相。東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。衝撃的結末は。

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。98年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』が巻頭掲載され、話題を呼ぶ。翌99年、同作により第120回芥川賞を史上最年少で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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現代文学+哲学+ミステリというなかなか相...

投稿日:2010/06/16 (水)

現代文学+哲学+ミステリというなかなか相反する全てを巧く織り交ぜ書かれている作品だと思います。 現代社会の問題点を明確且つリアルに描き、哲学的思想を持つ「崇」を軸に、「良介」の事件はダレが犯人なのか?というミステリを淡々とそして生々しく進んでいきます。 正直、上巻の人物像紹介が長すぎたかな?という感じはしますが、上巻の後半で事件が起きてからはまさにジェットコースターでした。 最後の数ページで、崇が良太に会う場面でのシールを貰った時の描写と、最後のシーンのそのシールを手の甲から剥がそうとして、また剥がれないように強く押し付けるシーンは余りに悲しく胸を打たれます。

メタリック さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希 さん

    遂に動き出した殺人に終始息がつまるような思いになりました。悪意によって蝕まれていく世界は、事件による精神的な殺人を連想させます。個人情報が晒され、マスコミや警察に侵食されることで崩壊する家族。真犯人により絶望の淵へと追い込まれた為の自殺。事件が崩壊の元凶か、闇を抱えていたのか考えてみても、やはりどちらにしろ精神の決壊は免れない事実として突きつけられるのだと思いました。こうするしかなかったのかと思わされる結末にただ言葉を失うばかりです。凄い作品を読んでしまいました。

  • ゆみねこ さん

    バラバラ遺体で発見された弟と、容疑者扱いされるエリートの兄。ネットで犯罪を犯す中学生の北崎友哉。被害者家族に向けられる悪意。悪魔の正体は誰なのか、一気に読了したのですが、ラストの衝撃に救われない思いでどんより。ネットの普及で世の中が急激に変化し、色々なものが壊されて行く。作者はそれを読者に問いたかったのでしょうか?

  • Yuna Ioki☆メディアミックス祭参加中。 さん

    1120-323-20 どうやらミステリーではなかった模様(¯―¯٥)ずっしりくる重さかつ、難解な部分も多く、作者と己の知的レベルの差に愕然とした一作。洗脳、死刑問題、マスコミ問題など多くの問題を盛り込みすぎかと。。。一般向けにならもっとシンプルにしていただいた方がよいかと。。。

  • Kumiko さん

    ついに動き出した。殺人の加害者、被害者、容疑者、そして無責任なメディア。それぞれの心理描写が丹念すぎて私の心は収集がつかなくなる。大抵の人は悲しみ苦しみ、不満の多い日々の中から歓びを見出し、幸せに生きているのだ。それを他人が一部分だけを切り取って「不幸」だとジャッジしていい訳がない。すごく反発を覚える部分もあり、特にラストに関してはなぜあのような結末にしたのか、一度平野さんの胸ぐらをつかんで聞いてみたい。私は崇が好きだった。聡明すぎるが故に物事全てに意味付けし、咀嚼しようとし、いつしか決壊してしまった崇。

  • クリママ さん

    ネット、マスコミ、被害者の家族の言葉がリアルだ。そして、遺族の慟哭、その崩壊の様さえも。詳しく記されている加害者の思考など知りたくもないが。善き家庭人だった被害者の良介、容疑者として警察の取り調べを受けた兄、崇、彼らの行動に、どうして、どうしてと考える。作品中に答えは明示されておらず、また、作品中の遺族の悲しみ、苦悩も癒えることはない。それは、現実に人の心中を理解し尽すことができないことや、殺人被害者の遺族の心が癒えることがないことと同様である。圧倒的な破壊力を持つ作品だった。

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平野啓一郎

1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。大学在学中に発表した『日蝕』で第120回芥川賞を受賞。著書に、『一月物語』『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『あなたがいなかった、あなた』『決壊』などがある。『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

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