かたちだけの愛 中公文庫

平野啓一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122058415
ISBN 10 : 4122058414
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
461p;16

内容詳細

事故による大怪我で片足を失った女優と、その義足を作ることになったデザイナー。しだいに心を通わせていく二人の前に立ちはだかる絶望、誤解、嫉妬…。愛に傷ついた彼らが見つけた愛のかたちとは?「分人」という概念で「愛」をとらえ直した、平野文学の結晶!

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975年愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。99年、在学中に文芸誌『新潮』に投稿した「日蝕」により芥川賞を受賞。『決壊』で平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2009年『ドーン』でドゥマゴ文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    設定としてはありふれた恋愛小説だと思います。交通事故で義足にしなければならなくなった女優と、義足を作ることになったデザイナーの物語。時が経つにつれ2人が未知の世界へと誘われていくのには興味が持てました。体の一部を喪うこと、失われた一部を埋め合わせることとはどんな想いなのだろうと考えさせられました。

  • かみぶくろ さん

    3.7/5.0 いまいちピンと来ないのは、自分がもはや恋愛小説になんのときめきも抱けないせいなのか??美しい文章で表現された恋心や恋愛の発展にどこか冷めてしまう自分がいて苦笑してしまった。

  • 崩紫サロメ さん

    交通事故で片足を失った女と、その義足を作る男の恋愛小説。私の祖父も交通事故で片足を失い、その後ずっと義足で生きてきたということもあり、身近に感じられるテーマであった。面白さを感じたのは、義足の作り手が主体となって語れているところ。プロダクト・デザイナーと呼ばれるのだが、自分が心血注いで作った義足に、彼女の血が通う瞬間、それこそが彼にとっての至福なのだ、と。タイトルの意味には様々な含意があるのだが、失われた身体を補うという究極的な「かたち」から入った愛、その先に見える希望。読後感の良い小説だった。

  • akio さん

    愛を信じない相良と、片足を失った魔性と呼ばれる美貌の女優、久美。痛むはずのない幻痛に悩まされるのは、なくした久美の足であり、過去の痛みであり、相良にも痛み続ける過去があることを気付かせます。そんな相良の愛は献身だけでは久美を満たせず、利他でありながら利己でもある形へ変わっていきます。計らずも愛することが相良自身の肯定となり、共にいることで互いを補完し深めあっていく二人。それは幻痛を乗り越える未来への希望になりえるのです。ラストシーンまで美しいド直球のラブストーリーに大満足です。

  • ヨクト さん

    事故で片脚を失った女優と義足デザイナーが紡ぐ愛の物語。「あなたにとって、愛って何なの?」と直球ながら答えられない問いから始まる物語は、過去現在未来を通して展開して行く。恋愛小説といえば恋愛小説だが、平野さんが書くと単純なラブストーリーにはならないね。良くも悪くも難しい部分がある。また、エンタメといえばエンタメだが、たまに殴られたような衝撃を感じるのは平野さんのメッセージ力だろうか。

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人物・団体紹介

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平野啓一郎

1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。大学在学中に発表した『日蝕』で第120回芥川賞を受賞。著書に、『一月物語』『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『あなたがいなかった、あなた』『決壊』などがある。『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

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