わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か

平田オリザ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062881777
ISBN 10 : 4062881772
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
230p;18

内容詳細

―いま、本当に必要なこと―

 企業の英語公用語化が話題になっているため、誤解されている方が多いかもしれませんが、経団連の調査によりますと、企業が新卒採用にあたって最も重視している能力は、9年連続で「コミュニケーション能力」(80%超)がトップです。「語学力」はここ数年、6%程度に過ぎません。

 たしかに中高年の多くの管理職の人たちは、「近頃の若者はコミュニケーション能力がない」と嘆いています。

 しかし、近頃の若者に「コミュニケーション能力がない」というのは、本当なのでしょうか。

 そもそも、現在、企業が要求するコミュニケーション能力とは、「グローバル・コミュニケーション・スキル」=「異文化理解能力」です。つまり、グローバルな経済環境の中においても価値観や文化が異なる人の意見を理解した上で、自らの考えを主張して説得したり、妥協点を見いだしたりすることができることです。

 ところが、実は日本の企業は、自分たちも気がつかないうちに、別のコミュニケーション能力を求めています。それは、「上司の意図を察して機敏に行動する」「会議の空気を読んで反対意見はいわない」といった従来型のコミュニケーション能力です。

 いま、就活をしている学生たちは、あきらかに二つの矛盾したコミュニケーション能力を同時に要求されています。しかも、何より始末に悪いのは、要求している側が、その矛盾に気がついていない点です。

 なぜ、こうした事態が起こるのか――。

目次
第1章 コミュニケーション能力とは何か?
第2章 喋らないという表現
第3章 ランダムをプログラミングする
第4章 冗長率を操作する
第5章 「対話」の言葉を作る
第6章 コンテクストの「ずれ」
第7章 コミュニケーションデザインという視点
第8章 協調性から社交性へ

【著者紹介】
平田オリザ : 1962年東京都生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。二〇〇二年度から採用された、国語教科書に掲載されている平田のワークショップの方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇をつくるようになっている。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • へくとぱすかる さん

    この本を読んで救われるという人はきっと多いはずだ。コミュニケーション能力を過度に要求される社会にあって、わかりあえないことを前提として論を進めて、つねに弱者への心配りを忘れない。だからといってこの本がただ甘いわけではなく、どのようにコミュニケーションがあればよいのかを、真剣に、しかし肩の力を抜いて論じている。明快な思考法に、大変でもやっていこうという気持ちを持たせてくれるのがありがたい。

  • mitei さん

    著者の専門の演劇からコミュニケーション、国家論まで発展させて語る切り口が良かった。教育問題はその通りと納得できる内容だった。

  • こうじ さん

    ⭐️⭐️⭐️3/5 自分には、う〜んって感じ^_^;コミュニケーションって難しいよね。ネットが広がる前は、先輩に聞いて仕事覚えたりしたけど、今は黙々とネットで調べれば、知識は得られるしなぁ。う〜ん、なんでも、わかりあえないことからだね。無理に合わす事ないがそれなりの社交性が大事なのかも知れない^_^感想書くのも難しい^_^;

  • KAZOO さん

    コミュニケーション論です。最近の若い人にはスマホなどでは話すのですが、人前では苦手で飲み会などにもいかない人が増えているそうです。この本を読むと、平田さんはかなり創作劇を薦めているようです。教えている大学の大学院生などにもやってもらっているようです。確かに劇というのはいいのかもしれませんね。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    劇作家と大学教授を兼任している作者のコミュニケーション論。卓見が散りばめられた素晴らしい内容で、どんな日本人にとっても大切なことが書かれている。前半で日本の「わかりあう文化」をやんわりと批判して、日本の社会に対話が欠けていることを指摘する。これは的を得た論考で、日本人は異なる価値観を持った人と出会った時に、それを表面上は認めながら、心の底では自分の価値観に固執する人が多い。また自分自身の価値観を持ち、それを自分の言葉で説明するのも苦手だ。これでは他人と出会って(続きます)

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平田オリザ

1962年、東京都生まれ。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。現在、東京藝術大学COI研究推進機構特任教授、大阪大学COデザインセンター特任教授。2002年度から採用された国語教科書に掲載されている平田のワークショップ方法論により、多くの子どもたちが、教室で演劇を創る体験をし

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