戦国日本と大航海時代 秀吉・家康・政宗の外交戦略 中公新書

平川新

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121024817
ISBN 10 : 4121024818
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
290p;18

内容詳細

15世紀以来、スペインやポルトガルはキリスト教布教と一体化した「世界征服事業」を展開。16世紀にはアジアに勢力を広げた。本書は史料を通じて、戦国日本とヨーロッパ列強による虚々実々の駆け引きを描きだす。豊臣秀吉はなぜ朝鮮に出兵したのか、徳川家康はなぜ鎖国へ転じたのか、伊達政宗が遣欧使節を送った狙いとは。そして日本が植民地化されなかった理由は―。日本史と世界史の接点に着目し、数々の謎を解明する。

目次 : 序章 戦国日本から「帝国」日本へ/ 第1章 大航海時代と世界の植民地化/ 第2章 信長とイエズス会/ 第3章 秀吉のアジア征服構想はなぜ生まれたか/ 第4章 家康外交の変遷/ 第5章 伊達政宗と慶長遣欧使節/ 第6章 政宗謀反の噂と家康の情報戦/ 第7章 戦国大名型外交から徳川幕府の一元外交へ/ 終章 なぜ日本は植民地にならなかったのか

【著者紹介】
平川新 : 1950年、福岡県生まれ。法政大学文学部卒業。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。宮城学院女子大学助教授、東北大学教授などを経て、2005年から07年まで東北大学東北アジア研究センター長、12年から14年まで東北大学災害科学国際研究所所長を務める。14年より宮城学院女子大学学長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    15世紀からの大航海時代。ポルトガルとスペインが海外進出を競い、教皇承認のもと世界分割の縄張りを決めた。日本は戦国時代。種子島鉄砲伝来。イエスズ会宣教師ザビエル上陸。覇権は信長から秀吉へ。ほぼ日本統一を果たし朝鮮へ。著者は秀吉の出兵は耄碌からではなく、列強進出に対する戦略であったとする。それはどうかな?と思うが、日本侮れずと認識させ、武力征服を諦め前段としての布教活動という解釈には納得。引き継いだ家康も交易には未練を持ちつつ、結局、布教禁止、鎖国へと。伊達正宗の遣欧使節派遣の経緯など他にも読みどころ満載。

  • もりやまたけよし さん

    信長から家康までの時代の外交関係をテーマにした読みものという変わった視点での歴史読み物。伊達政宗と遣欧使節団も絡めてある。情報量は多く知らないこといっぱいでした。

  • パトラッシュ さん

    スペインとポルトガルがカトリック布教と植民地化を同時進行させていたのは有名だが、日本もその目標であり在日宣教師の間で常識だったとは本書で初めて知った。その支配領域の広大さから決して妄想ではなかったはずだ。これに対し信長は「日本征服など不可能」と見たが、秀吉は逆に「こちらから攻めてやる」と朝鮮出兵を断行した。これで日本の軍事力に恐怖した欧州勢は家康を「皇帝」と呼び、植民地化をあきらめたとの視点は斬新だ。幕府と伊達政宗の権力闘争にも対欧外交が関わっているなど政治と外交を同時に見ることの重要性を認識させられた。

  • yamatoshiuruhashi さん

    なぜ日本は西洋の植民地にならなかったのか。幕末の動乱を乗り切り現代に至るまで列強と伍して独立を保てた事実の背骨は、戦国時代に求められる。群雄割拠の戦国時代、そしてそれを統一したことにより日本の軍事力は当時世界最強であったスペイン、ポルトガルの侵略意図をはねつける実力を持っていた。それを明示したのが「朝鮮征伐」である。宣教の名の下に世界を侵略し異民族を大量虐殺することが神の御心に叶うとした西洋は、日本を「帝国」として認め宣教師の派遣=日本の侵略を諦めざるを得なかった。

  • Book & Travel さん

    信長、秀吉、家康、政宗の西洋諸国に対する外交政策を、大航海時代にあった当時の世界情勢から読み解いた一冊。ポルトガル、スペインの布教と一体化した世界征服事業がアジアに広がる中、大名が軍拡を競った戦国時代が統一され軍事大国となっていた日本。指導者たちも列強の意図を察知して強硬外交に出、そのため両国は力での植民地化を断念した、という見方は面白かった。日本が群雄割拠を経て優れたリーダーの時代になっていたのは幸運だったのかも知れない。また後半、伊達政宗の遣欧使節を巡る家康との駆引きは、戦国最後の生き残りである政宗⇒

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平川新

1950年、福岡県に生まれる。現在、東北大学名誉教授、宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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