デブを捨てに

平山夢明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163901992
ISBN 10 : 416390199X
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
215p;19

内容詳細

シュールで最悪の状況を暴走するブラックユーモアの数々

借金まみれの俺は“デブ”を車に乗せて北へ向かった。表題作「でぶを捨てに」など、泥沼のような日常を疾走するように描いた短編集。

【著者紹介】
平山夢明 : 1961年、神奈川県生まれ。“デルモンテ平山”名義で、映画・ビデオ批評から執筆活動をスタートし、1996年、『SINKER―沈むもの』で小説家としてデビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で、第59回日本推理作家協会賞を受賞。また、本作を表題作とした短編集は、2007年版「このミステリーがすごい!」で1位を獲得。2010年、ポプラ社刊『ダイナー』で第31回吉川英治文学新人賞候補、第28回日本冒険小説協会大賞、翌2011年に第13回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 徒花 さん

    なんか、思ったよりも印象が違った。もっと、町田康とか木下古栗みたいにとことんシュールで不条理な文芸なのかと思いきや、思ったよりもぶっ飛んでなくて、マトモ。ストーリーはしっかりしているし、登場人物のキャラクターもいちいち濃ゆい。たしかに、社会の底辺あたりにいる人たちの悲哀に満ち溢れているのだけど、それに対してはなかなかユーモアにあふれて、意外と読後感が落ち込まない、という側面はあるものの、ちょっとAmazonとかの書籍紹介文は盛りすぎ。

  • starbro さん

    平山夢明の新作、ホラー色は薄れていますが、厭な小説集でCOOLな仕上りです。表題作の「デブを捨てに」と「マミーボコボコ」がオススメです。平山夢明はカルトな作家というイメージが強いのですが、読書メーターでは意外と登録が多く、ビックリです。但し、本屋大賞にはノミネートされないんだろうなぁ!

  • みっちゃん さん

    よくもまあ、これだけ次から次へとダメ人間ばかり沸いてくるもんです。実写で見たらきっと「うわっ!!」と目を手で覆ったり、「うっぷ…」と込み上げてくるものを抑える場面満載なんですが、ここまで突き抜けられると、逆に明るいというか、いや、むしろ清々しいわ。絶対にバッドエンドなんだけど、本当のクズ人間には鉄槌が下されるのも何か小気味いいし、このとんでもなく異形の女たちが、潔くてかっこよく見えたりして。ずっと笑いっぱなしの後で、最後には胸が熱くなってしまった表題作が一番良かった。

  • 澤水月 さん

    16秋無垢の祈り映画化情報コメに。いつにも増して最底辺、グログロでろでろのニンゲン達…だが全編に通底しているのは愛。ある社会現象モチーフいきなり出し仰天させたり、実話怪談仕込み題材形変え現れたりマニア初心者双方楽しませる。雑誌掲載時にも「夏の日のコーヒーフロート」の比喩には唸った(何が?読めば判る!)。ペーパーバック形態初め驚いたが凄惨なのにカラッとした作風に合う。もうホラーでくくれぬ深さ広さ。雑誌発表多数から書籍まで3,4年の精選加筆…真摯妥協なし、表題作は震災頃書かれたのかな…ボリビアは信じて待とう

  • hit4papa さん

    借金の肩代わりとして、貸主の超絶肥満な娘を捨てに行くという「デブを捨てに」他、痛くて、気色の悪い作品集です。えせ大麻を売りさばく少年「いんちき小僧」、テレビの大家族ものを揶揄した「マミーボコボコ」、容貌に難ありな風俗嬢と元殺人犯の男「顔が不自由で素敵な売女」とタイトルのインパクトは絶大です。著者の作品は、ルックスや金銭的な問題を抱えた人々が登場し、どSな差別表現ギリギリのことろまできてしまうのですが、嫌悪だけに終わらないものがあります。無理やりではあるものの、ラストに些かのほっこり感があるからでしょうか。

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人物・団体紹介

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平山夢明

神奈川県出身。1994年『異常快楽殺人』で作家デビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカルト」が日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞。『ダイナー』で’10年に日本冒険小説協会大賞、’11年に大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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