くうねるところすむところ 文春文庫

平安寿子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167717797
ISBN 10 : 4167717794
フォーマット
出版社
発行年月
2008年05月
日本
追加情報
:
16cm,302p

内容詳細

編集長の仕事にも恋愛にも行き詰った梨央、30歳。ある日、酔った勢いで建設現場の足場に登り、降りられなくなったところをトビ職の徹男に助けられる。徹男に一目ぼれした梨央は、勢いで工務店に飛び込み就職。だがそこは、亭主に逃げられやむなく社長になった郷子がキレる寸前で大混乱中だった。女ふたりの行く末はいかに。

【著者紹介】
平安寿子 : 1953年、広島市生まれ。フリーライターとして働くかたわら、アン・タイラーの作品に触発されて小説を書き始める。1999年、「素晴らしい一日」で、第79回オール讀物新人賞を受賞。2001年、同作を表題とした短篇集で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 美登利 さん

    うん、わかるよ!その気持ち。平さんは初読みです。所謂お仕事小説です。恋の力で編集者から転職して工務店に働くことになった三十路の梨央と、父の工務店をいきなり継ぐことになった45歳の離婚したばかりの娘。二人を軸に建築業の様々なことが書かれ、成長する物語です。業界人からみたらそんな簡単に!なんて思うかもしれませんが、私も家を建てて貰った身、目の前でみた職人さんたちの働きぶり、惚れ惚れするのもわかります。そう、女だからって時代じゃもうありませんね。逃げ出さずに堪え、踏ん張る力は寧ろ女性の方があるのかも。

  • 優希 さん

    お仕事小説と恋愛小説を足して2で割ったような感じの作品でした。仕事に行き詰った梨央がトビの男性に助けられ一目惚れしてしまうのが運のツキと言いましょうか。徹男を追いかけ工務店に飛び込み就職してしまうところが凄いです。やむなく社長になった郷子と女性2人の奮闘が始まるところがかっこいいですね。仕事が都合よく進みすぎな感じはしますが、建設現場の裏事情などが垣間見れて面白かったです。テンポとキレがよくてポップな文体で楽しかったです。前向きに元気になれる作品でした。

  • エドワード さん

    さて業界物語、今回は建設業。それも大手ゼネコンではなく、町の土建屋さんだ。私も一軒家を建てた身、顧客のわがままが実によくわかる。だってそこに住むのは私たちよ。トビ職の徹男に一目惚れ、求人情報誌から転職した梨央と、姫社長・郷子のガチンコ勝負。「男が一度は憧れる職業は野球の監督と映画の監督だ。」うまいこと言うな。ほとんど催眠術だ。現場監督はディレクターじゃなくマネージャーだよ。何とかするヒト!類まれな調整能力が必要とされる。リストラ、合併を乗越え、ガンバレ鍵山工務店!建築は生き物、心の容れ物、そしてアートだ。

  • masa さん

    平さん初読。私がゼネコンで建築営業をしているので馴染みある世界観をとても楽しめた。先代からイヤイヤ工務店を継いだ女社長と広告代理店から転職した三十路女の物語。気力も尽き廃業を考え始めた社長へ、女「会社を存続させる為に必要なことは?」→社長「資金と営業力よ。」→女「それはガソリンでしょ。エンジンになるのは、方針です。やり甲斐です。喜びですよ。夢ですよ。」と言う…。我々の業界へ就職を希望する学生が本当に少ない。私は自分が描いた図面が形となって残ることが何よりも喜びだったけどなぁ…。我々の発信力が試されている‼

  • エンリケ さん

    人生で一番高価な買い物。それは多くの場合家である。それだけに施主の思い入れは強大。その家作りに魅せられてOLから工務店に転職した梨央。嫌々工務店を継いで社長になった郷子。対照的な二人の掛け合いがお話の主筋。エゴ剥き出しだが憎めない彼女らの悪戦苦闘ぶりが、時に切なく時に滑稽。仕事は概ね辛いもの。でも心の持ちようで、それは単なる苦行から夢の為のプロセスに変わる。更地から住処に変わる建築現場はやはり劇的。男臭い仕事だがその感動は男女共通だ。そんな建設の仕事の辛さも楽しみも凝縮した一冊。鍵山工務店に栄光有れ!

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平安寿子

1953年広島県生まれ。99年「素晴らしい一日」でオール讀物新人賞を受賞。2001年に同タイトルの作品集で単行本デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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