基本情報
内容詳細
自然との稀有な親和、一体感、それがこの語り手の生の原点なのだ。
そういう意味では、『四王湖岸』は他と違って、まさしく私小説なのだ。彼は湖への人間たちの仕打ちを嘆き、憤っているが、それは自身を産み、育てた聖なる母を傷つける者への怒りに他ならない。(文芸評論家・勝又 浩)
タイトルの「四王」とは諏訪湖周辺の一つの町、つまり地名である。町の人、市の人以外はあまり知られていない地名だが、それをはばからず押し出しているところにも、この語り手のいかにも諏訪湖の「申し子」ぶりがみえて私は納得したのである。(本書「跋」より)
【著者紹介】
市川一雄 : 昭和10年(1935)下諏訪町生。県立諏訪清陵高等学校卒。作家・編集者。地域紙「湖国新聞」編集長を経て、編集工房「草原社」「あざみ書房」を設立し、地方文献を出版。著書多数。諏訪こぶしの会(新田次郎顕彰会)会長、ふるさとの製糸を考える会副会長を勤めた。諏訪市文化財専門審議委員、下諏訪町文化財専門委員。文芸誌『窓』編集発行人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
市川一雄
昭和10年(1935)下諏訪町生。県立諏訪清陵高等学校卒。作家・編集者。地域紙「湖国新聞」編集長を経て、編集工房「草原社」「あざみ書房」を設立し、地方文献を出版。著書多数。諏訪こぶしの会(新田次郎顕彰会)会長、ふるさとの製糸を考える会副会長を勤めた。諏訪市文化財専門審議委員、下諏訪町文化財専門委員。
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