〆切本

左右社

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865281538
ISBN 10 : 4865281533
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
左右社 ,  
追加情報
:
365p;19

内容詳細

「かんにんしてくれ給へ どうしても書けないんだ……」
「鉛筆を何本も削ってばかりいる」
追いつめられて苦しんだはずなのに、いつのまにか叱咤激励して引っ張ってくれる……〆切とは、じつにあまのじゃくで不思議な存在である。夏目漱石から松本清張、村上春樹、そして西加奈子まで90人の書き手による悶絶と歓喜の〆切話94篇を収録。泣けて笑えて役立つ、人生の〆切エンターテイメント!

〈本書まえがきより〉

しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです――。

本書は、明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めた“しめきり症例集”とでも呼べる本です。いま何かに追われている人もそうでない人も、読んでいくうちにきっと「〆切、背中を押してくれてありがとう!」と感じるはずです。だから、本書は仕事や人生で〆切とこれから上手に付き合っていくための“しめきり参考書”でもあります。

夏目漱石、谷崎潤一郎、江戸川乱歩、川端康成、稲垣足穂、太宰治、埴谷雄高、吉田健一、野坂昭如、手塚治虫、星新一、谷川俊太郎、村上春樹、藤子不二雄A、岡崎京子、吉本ばなな、西加奈子ほか(全90人)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 徒花 さん

    さまざまな作家さんの締切にまつわる文章を集めてまとめた一冊。おもしろさは、まあまあかな。でも、内容はともかく、作り手の熱意が伝わってくる良い本だった。構成にも、デザインにも愛情が感じられるし、締切云々というよりも「書かねばならない」という状況とはなんなのかを考えさせられる。

  • 鉄之助 さん

    時には仮病を使い、様々な言い訳をしながら〆切を破る文豪たちに、親近感が増し、増しの1冊。よくもまあ、これだけ集めたものだと編集者の執念に脱帽。しかしながら、〆切があるからこそ、まっとうに生きていける、のも事実だ。「不自由な方が自由になれるのである」(米原万理)。もし、〆切が存在しなかったら、映画「シャイニング」の作家役ジャック・ニコルソンのように、原稿を永遠に埋め続ける妄執に取り憑かれ、発狂する(その結果殺人者となる)しかないのだ。

  • starbro さん

    王様のブランチで紹介され予約したので、少し出遅れてようやく読めました。明治時代の文豪から現代の人気作家および編集者の締切に関するエッセイ、手紙、漫画等のアンソロジーです。大作家でも書けない時は、悲惨な状況のようですネ(笑)似たような内容の文章が多い中で、藤子不二雄Ⓐの感動的な漫画および締切は必ず守る森博嗣のクールなエッセイが輝いていました。

  • 風眠 さん

    「しめきり。そのことばを人が最初に意識するのは、おそらく小学生の夏休みです__。」(まえがきより)あぁ確かにそうだね、そうだよね。考えてみれば、人はあらゆる局面で〆切というものに追われて生きている。明治から現代に至る文豪たちが〆切に追い込まれ、必死の言い訳を繰り出すさまは、人間ぽくて何だか可愛らしい。だけど自分が〆切に追われる立場だったら「今すぐ高熱でてくださいっ!」て祈るだろうな、絶対。樋口収『勉強意図と締め切りまでの時間的距離感が勉強時間の予測に及ぼす影響』は異色の学術論文だったが、非常に面白かった。

  • Kazuko Ohta さん

    現在公開中の映画『心の傷を癒すということ』で柄本佑演じる主人公が、「理由がたくさんあるのは、ないのと同じ」と言っています。書けない、〆切に間に合わない理由をああだこうだと並べてはいるけれど、ないのと同じ。結局全部言い訳だ(笑)。新旧文豪や漫画家のそんな言い訳を集めて1冊にすると企画した時点でもう楽しい。もちろんちゃんと早めに書く人もいて、映画『三島由紀夫vs東大全共闘』に魅せられた私は、山口瞳が語る三島に泣きそうになりました。内田百閧ノは大笑い。一気に読破せずとも、気になる人を拾い読みしても愉しいのでは。

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