熱源

川越宗一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910413
ISBN 10 : 4163910417
フォーマット
出版社
発行年月
日本
追加情報
:
426p;20

内容詳細

樺太アイヌの戦いと冒険を描く前代未聞の傑作巨篇!

樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。
一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。
日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。
樺太の厳しい風土やアイヌの風俗が鮮やかに描き出され、国家や民族、思想を超え、人と人が共に生きる姿が示される。
金田一京助がその半生を『あいぬ物語』としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。


重たい題材を、ときにユーモラスに、ときにスリリングに語って、読者を離さない。
時代の中で、私たちは多くを失い、変化させざるを得ないが、何かをとどまらせる意思を持つのも、人間だけなのだと小説は熱く訴えてくる。
――中島京子氏(「毎日新聞」2019年10月13日より)

日本とロシアという二つの帝国に翻弄され、同胞と引き裂かれた二人の男。遠く離れた地で生まれた彼らの人生が国境の島で交錯し、読み手の心に静かな熱を生む。
――梯久美子氏(「文藝春秋」2019年12月号より)


川越宗一(かわごえ・そういち)
1978年鹿児島県生まれ、大阪市出身。京都市在住。龍谷大学文学部史学科中退。2018年『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。短篇「海神の子」(「オール讀物」12月号掲載)が日本文藝家協会の選ぶ『時代小説 ザ・ベスト2019』(集英社文庫)に収録。19年8月刊行の『熱源』で第10回山田風太郎賞候補、第9回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、第162回直木賞候補、第22回大藪春彦賞候補に。

【著者紹介】
川越宗一 : 1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、「天地に燦たり」で第25回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kanegon69@スローダウン中 さん

    熱源、この言葉に大きな意味が宿っている。大きな時代のうねりに翻弄される人々。樺太(サハリン)のアイヌを中心とした先住民、時を同じくしてロシア帝国に飲み込またリトアニア出身のポーランド人。アイデンディーというものはマジョリティだけが保証されているものなのか?マイノリティは野蛮で蔑まれる存在なのか?民族の存続を弱肉強食という考えで語ってもいいものなのか?今でも変わらぬ大きな命題に真正面から取り組んだ超大作。深く考えさせられながらも物語としてスケールの大きいドキュメンタリーのような充実感。直木賞受賞に納得です!

  • 旅するランナー さん

    樺太のアイヌの闘いと生への希求が熱量いっぱいに描かれます。この凍てつく島で生きる熱を与えたものが何かを知ることができます。和人、ロシア人、ポーランド人の視点を加えることにより、読者も熱情を持った視野を与えられます。強いも弱いもなく、優れるも劣るもなく、生きていくんだ、生きていいんだ。これまで読んだことのない熱気を帯びた物語に熱中します。そして、この壮大な小説を作者が書き上げるための熱源が何かを知りたくなります。

  • のぶ さん

    馴染みのない、樺太の地やアイヌの人たちを扱った、興味深い本だった。明治の初頭、樺太で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ と言う人物が登場する。開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、再び樺太に戻ることを志す。一方でポーランド人のブロニスワフ・ピウスツキは、ロシアの圧政に巻き込まれ、苦役囚として樺太に送られる。これらの人々の交流を始め、いろんな話が描かれるが、タイトル通り熱い物語だ。さらに樺太に留まらず、欧州等にも舞台を移して壮大な作品だった。

  • 遥かなる想い さん

    第162回(2020年)直木賞。 樺太 サハリンを舞台に 明治から 終戦前後の アイヌ、ロシアの時代風景を描く。 題材が 新鮮で 雄大な物語である。 戦争に翻弄されながら、生き抜くポーランド人ブロニスワス…二葉亭四迷、金田一京助、白瀬中尉の登場が突然で 違和感が強いが、 大国の力関係に翻弄されながら、時代を 生き抜いた 人々の 熱い作品だった。

  • ゆみねこ さん

    第162回直木賞受賞作。川越宗一さん、初読み。明治維新後の樺太アイヌの闘い。大国ロシアと日本に翻弄される先住民族たち。政治犯として送り込まれたリトアニア生まれのポーランド人。教育とは何か?文明とは何か?人が人を支配することの理不尽さ、熱い物語でした。

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川越宗一

1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、「天地に燦たり」で第25回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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