天地に燦たり

川越宗一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908700
ISBN 10 : 4163908706
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
349p;20

内容詳細

豊臣秀吉の朝鮮出兵により侵略の風が吹き荒れる東アジアを、三つの視点から克明に綴る。“島津”戦を厭いながらも、戦のなかでしか生きられない侍大将。“朝鮮国”被差別民でありながら、儒学を修めたいと願う青年。“琉球国”自国を愛し、「誠を尽くす」ことを信条に任務につく官人。松本清張賞受賞作。

【著者紹介】
川越宗一 : 1978年、大阪府生まれ。龍谷大学文学部史学科中退。2018年、『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    「ナンクルナイサ」 よく聞く沖縄の言葉には、その前提条件があった。マクトゥソーケー(誠を尽くせば)、「なんとかなる」という意味だった。また、沖縄は「守礼之邦(くに)」。その扁額が掲げられているから「守礼門」がある。だが、「礼」を欠いた秀吉は、朝鮮を侵略し、薩摩・島津家は沖縄を攻めた。本書は、島津家の侍大将、沖縄・琉球国の官人、朝鮮国の職人の3人の視点で時代を語ろうとしている。それぞれの見方が交錯するから分かりにくかったが、壮大なドラマを描こうとした作者のデビュー作への意気込みは感じられた。

  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。薩摩、琉球、朝鮮の三国から見た秀吉の朝鮮出兵。儒教を絡めたそれぞれの立場は違えど国のため民族のために奮闘する。ただ弱者の立場は哀しさがあって読後感は良くない。

  • とん大西 さん

    良かったです。味のある作品でした。秀吉の朝鮮出兵や薩摩の琉球侵攻を「礼」を主軸に描いた男達の矜持。島津の一将校・久高、朝鮮の白丁・明鍾、琉球の密偵・真市。攻めるのか攻めざるを得ないのか。守るのか守りたいのか。支配階級ではない彼らの視点を通した生々しい戦国末期。国は違えど、悩み苦しみ、ひたすら生きようとする彼らに男気を感じます。とくに明鍾の成り上がりっぷり、迷いっぷりは爽快ですらあります。ところで、作者の川越さんてこれがデビュー作なんやろか。なんとも達者というか老練な印象。次回作も楽しみです(^_^)

  • のぶ さん

    戦乱の時代、秀吉の朝鮮出兵を中心とした戦の物語。今までもこの時代の作品は多く出されていて、自分の知っているものは日本側から描いた本が多かったが、本書は出兵に携わった島津藩に朝鮮国側の一庶民の姿も描かれて、単なる戦争の話に終わらず人間ドラマになっている事に好感を持った。戦士も一人の人間であり平和な生活が一番だという考えが良く出ていた。後半で琉球国との戦いにも触れられていたが、何故か爽やかな感じがした。松本清張賞受賞作との事だが、新人の小説だとは思えない筆力を感じた。次作にも期待したい。

  • 旅するランナー さん

    秀吉時代の日本・朝鮮・琉球の関わりを描く。島津家重臣・朝鮮靴職人・琉球官人の不思議な出会いが力強く感動的に描かれる。戦闘シーンの壮絶さと、儒教の教えの崇高さを見事に融合させているのが、他作品にはないこの作品独自の魅力であろう。礼により人と禽獣を分かち、誠を尽くして道を拓く。人間道の本質を描き出す、戦国小説界に燦然と現れた新人作家が、第二の司馬遼太郎になる予感すらあります。

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人物・団体紹介

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川越宗一

1978年鹿児島県生まれ、大阪府出身。龍谷大学文学部史学科中退。2018年『天地に燦たり』で第25回松本清張賞を受賞しデビュー。19年刊行の『熱源』で第9回本屋が選ぶ時代小説大賞、第162回直木賞を受賞。23年に『パシヨン』で第18回中央公論文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて

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