オーウェルのマザー・グース 歌の力、語りの力 岩波現代文庫

川端康雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784006023324
ISBN 10 : 4006023324
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
494p;15

内容詳細

『一九八四年』『動物農場』など政治的な含意が強調されがちなジョージ・オーウェルの作品群のなかに、イギリスの伝承童謡や伝統文化、ユーモアの要素を丹念に読み解き、ディストピアに埋め込まれた希望のかけらを救い出す。オーウェル研究の第一人者の代表作に、関連エッセイを新たに加えた決定版論集!

目次 : 第1章 オーウェルのマザー・グース―『一九八四年』のために/ 第2章 『動物農場』再訪―「イギリスのけものたち」のフォークロア/ 第3章 郷愁と抵抗―『空気をもとめて』のために/ 第4章 葉蘭をめぐる冒険―『葉蘭をそよがせよ』についての一考察/ 第5章 「昨夜、映画へ」―映画評論家としてのオーウェル/ 第6章 ブリンプ大佐の頭の固さ―オーウェルの著作に見られる‘Blimp’の使用例について/ 第7章 「一杯のおいしい紅茶」をめぐって/ 第8章 「オーウェル風」のくらしむき

【著者紹介】
川端康雄 : 1955年生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • タイコウチ さん

    本書は1998年版も読んだが、こちらはその後の3本の論考が加えられた増補文庫版。実はオーウェルの小説は『一九八四年』しか読んだことがないが、その他の論考も作品についての丁寧な解説に沿った論であり、読むのにさほど不自由は感じない。ともかく圧巻は『一九八四年』の構造を、作中にも出てくるマザーグースの「オレンジとレモン(Oranges and Lemons)」から緻密に解き明かす第1章。多くの作品に通底するオーウェルの大衆文化への偏愛と信頼、そして遊び心。ちなみにXTCの1989年作タイトルもマザーグースから。

  • ノーネーム さん

    ジョージ・オーウェルの小説構成に、マザーグースを主としてアプローチをかける書。自分では考えもしなかった。オーウェルがイギリス人だと意識さえしなかったのだ。 この本では、彼が英国の歌に非常に心を惹かれていたことが分かる。彼が好きなもの、自分が影響を受けたものを小説に落とし込んでいる。その事実が綺麗に紐解かれている。筆者のオーウェル愛が感じられる。良い本であった

  • わきが さん

    実際のマザーグースをふまえて,『1984年』に登場する歌を解説しているのが面白かった.私はイギリスのフォークロアに疎いのもあって『1984年』を近未来の外国で起こった出来事のように感じていた.イギリス国民が『1984年』を読んだら,なじみ深いフォークロアすら支配される恐怖は半端なかっただろうと思う.オーウェルの著作の見方が変わった.

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