昭和陸軍全史 2 日中戦争 講談社現代新書

川田稔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062882897
ISBN 10 : 4062882892
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
川田稔 ,  
追加情報
:
352p;18

内容詳細

すべては総力戦体制構築のために始まった!なぜ泥沼の戦いへ突入したのか?昭和陸軍の誕生と変遷を戦略構想面から描く、全く新しい昭和陸軍史決定版、第2巻!!

目次 : 陸軍中央における派閥対立とその政策/ 派閥抗争の激化と永田軍務局長の暗殺/ 二・二六事件と大陸政策の旋回(永田の対中国戦略/ 石原の対中国戦略)/ 蘆溝橋事件と日中戦争の開始/ 日中戦争の展開/ 日中戦争の行き詰まりと東亜新秩序

【著者紹介】
川田稔 : 1947年高知県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学子ども発達学部教授。専攻は政治外交史、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 本木英朗 さん

    満州事変後、陸軍を主導した一夕会に生じた内部対立、永田暗殺や二・二六事件を経て泥沼の日中戦争への突入、アメリカによる日米通商航海条約の破棄通告までを詳述。もはや引き返せない道を歩んでいるのだなと、つくづく感じる。自分たちに有利な構想が実現することを前提に、困難な現実を否定しようとする愚かさ。それは陸軍に限らず、海軍や内閣ですらそうだった。それが日本社会の構造に由来するのか、日本人の国民性に由来するのか。せめてここから何かの教訓を得なければ救われないと、日本人として思う。暗澹たる気分で下巻へ。

  • 無重力蜜柑 さん

    満州事変から日中戦争、太平洋戦争開始直前までの陸軍の内ゲバと戦略思想の話。よく言われる統制派と皇道派の対立が思想というよりは派閥人事的なもので、両者のビジョンに決定的な対立がなかった(あるとしても対中政策くらい)というのは面白い。そもそも決起した青年将校層は真崎ら皇道派とは別勢力と捉えた方がいい。統制派のヘゲモニー確立後は「次期大戦に備えて総力戦体制を構築すべし、満州と中国の資源を確保すべし」という永田鉄山の構想が「次期大戦への日本参戦は不可避」という認識上の前提となり、日中戦争の中で呪縛なっていく。

  • 榊原 香織 さん

    満州事変ー5.15−2.26−日中戦争と重いのが続々。 永田鉄山、石原莞爾、武藤章、濃い人が続々。シリーズ本の2(全部で3巻) 

  • kokada_jnet さん

    永田鉄山、石原莞爾、武藤章、それぞれの細かな、国家戦略の違いは、明確によくわかった。最終的に武藤章の路線が選ばれたのだが、どの路線にしても、破滅への道だったんでしょうと思うと、読んでいて虚しくなる。ところで、統制派と皇道派がなぜ対立していたのか、どの歴史書を読んでも、よくわからなかったのだが。この本には、解りやすく書いてある。

  • BLACK無糖好き さん

    二巻は満州事変後日中戦争へ入り込む中での陸軍の動向が書かれている。派閥抗争で永田鉄山が斬殺される。二・二六事件後陸軍の政治的発言力が急速に増大して軍部大臣現役武官制も復活。永田直系の武藤章と石原莞爾との間で日中戦争拡大・不拡大の路線対立が起き石原が失脚となる。武藤も日中戦争を「大和民族と支那民族との民族的抗争」とみていた。東亜新秩序も五族協和の精神や共存共栄の道義的理念にもかかわらず本質において「大和民族による支配」と陸軍内部でも認識していた。高邁なる理想の裏の現実が見えてきます。

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